国母被告、説諭にぶぜん…返事なし、一礼なし 薬物初犯に異例判決、懲役3年執行猶予4年

[ 2020年1月29日 05:30 ]

マスクとサングラスで顔を隠し、東京地裁に入る国母被告(撮影・岸 良祐)
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 米国から大麻約57グラムを密輸したとして、大麻取締法違反罪などに問われた元五輪代表のプロスノーボーダー、国母和宏被告(31)に対し、東京地裁は28日、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 執行猶予付きながらも求刑通りの重い量刑となったことに、村田千香子裁判長は「所持量が57グラムと多量」と説明。さらに「10年以上にわたって常用し、大麻との関わりの深さは顕著で、再犯に及ぶ恐れも否定できない」と指摘した。8日の初公判では「大麻と関わることが全て違法とは思わない」と主張する国母被告に対し、村田裁判長が「関わりが切れないのか」「やめないのか」などと詰問する場面があった。

 国母被告は初公判時と同様、口ひげ、顎ひげを生やし、黒いスーツ姿。証言台の前に立つと直立不動で判決理由に聞き入った。最後に村田裁判長に「スノーボードで素晴らしい成績がありながら犯行に及んだのは残念でならない」と説諭されると、ぶぜんとした表情に。「犯罪によって耳目を集めるのではなく、スノーボードで注目されるよう自らの行動を律してください」と語りかけられても、返事をせず、うなずくこともなかった。退廷の際も一礼もしなかった。

 判決によると、国母被告は18年12月、知人の男=有罪確定=と共謀し、大麻をワックス状にした製品約57グラムを米国から国際スピード郵便で東京都内へ発送、成田空港に到着させて密輸した。

 懲役1~2年が通例の初犯の薬物事案としては重い量刑となった。刑事事件に詳しい嵩原安三郎弁護士は「密輸による関税法違反罪が合算されても3年まで上がるものではない。裁判官が気にするのは再犯。国母被告が“大麻をやめます”と言わなかったことが求刑にも判決にも影響したと考えられる」と、初公判での心証の悪さが判決に響いたと指摘した。

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