上海ディズニーランド閉鎖…新型肺炎、中国全土に拡大 日本国内でも2人目確認

[ 2020年1月25日 05:30 ]

 中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルスによる肺炎が急拡大する中、中国で春節(旧正月)の大型連休が24日、始まった。30億人が移動すると予想される中、中国では感染が全土に拡大。上海ディズニーランドは25日からの当面の休園を発表した。また、日本でも旅行で訪れた武漢市在住の40代男性の発症が確認された。国内では2人目。厳戒初日から患者が報告され、水際対策の限界を示した。

 新型肺炎が急拡大する中で始まった春節。人とウイルスの移動は食い止められない状況で最初に確認された武漢市から700キロ離れた上海市の上海ディズニーランドも25日から閉鎖すると発表した。再開時期は未定。

 中国では死者が26人になり、発症者は31の省・自治区・直轄市のうち29で確認されて計887人に上った。感染はほぼ全土に広がり、武漢市以外でも死亡例が相次いでいる。死者のうち2人は河北省と黒竜江省から発症が報告された患者。発症者の大半は湖北省の住人だが、北京や広東省など都市部でも患者が増えている。当局によると、感染の疑いのある人は1000人を超える。中国のニュースサイト「財新ネット」によると、武漢市の医療関係者は市内の感染者が6000人を超える可能性があるとみて受け入れ態勢を整えているという。

 一方、毎年春節を含む月には約71万~72万人の中国人観光客が訪れる日本では、警戒が高まっているが、この日、旅行で訪れた武漢市在住の40代男性が、新型ウイルスでの肺炎を発症したことが確認された。国内で感染が確認されたのは、神奈川県在住の中国人男性に続き2例目。感染が確認された男性は14日に発熱し、19日に来日した。入国時の症状は落ち着いており、空港の検疫で体温が高い人を見つける検査には引っかからず、通過したとみられる。

 20日に都内の医療機関に行ったが、肺炎とは診断されず経過を観察していた。発熱や喉の痛みが続いたため22日に改めて受診した際に肺炎と診断され、別の都内の医療機関に移って入院した。男性はほぼ宿泊先の部屋に滞在し、移動時にはマスクを着用していたという。水際対策の限界が露呈し、検疫を担う厚生労働省の担当者は「(ウイルス侵入を)100%は止められない。国内での感染拡大防止に全力を尽くす」と語った。

 《予防策は十分な睡眠、栄養と手洗い》新型コロナウイルスは未解明な点も多いが、他のコロナウイルスの例から、患者のせきなどのしぶきでウイルスが広がる飛沫(ひまつ)感染が中心だ。別の人の手に付き、鼻や口の粘膜に付いて感染することが多く、予防にはこまめな手洗いが有効とされる。潜伏期間は長くて12日程度との見方が有力。発熱やせきなど肺炎の症状が出る。
 ワクチンも特効薬もなく、インフルエンザや風邪に対する一般的な予防策が勧められる。十分な睡眠と栄養で体調を整え、せっけんを使ったこまめな手洗いが重要。
 せきなどの症状がある場合は、マスクやティッシュなどでしぶきをまき散らさない「せきエチケット」を守ることが大切。マスクは感染予防としても、ウイルスが付いた手で顔に触れても口や鼻に届かないため、一定の効果が期待できる。

 《マスク注文急増》感染拡大を受け、日本国内でマスクの売れ行きが大幅に伸びている。
 衛生用品大手のユニ・チャームは、日本で最初の感染者が発表された今月16日以降、マスクの注文が急増。同社広報部によると「16日と17日は普段の約10倍の注文があった」という。注文増に対応するため、同社では17日から国内の複数工場で、操業体制を普段の“2交代”から24時間稼働の“3交代”に変更した。

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