ゴーン被告、逃げ腰会見“選別メディア”からも批判 CNN「最大の関心事明かさなかった」

[ 2020年1月10日 05:30 ]

逃亡先のベイルートで記者会見し、さまざまな表情を見せるカルロス・ゴーン被告=8日(左から2枚目はAP、他はゲッティ=共同)
Photo By 共同

 金融商品取引法違反の罪などで起訴され保釈中に中東レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が、同国で2時間半の“独演記者会見”を行ってから一夜明けた日本時間9日、海外メディアから会見の内容に批判が上がった。

 12カ国約60社のメディアが地球を半周した逃亡劇の話を聞こうとレバノンに集まったが、ゴーン被告は一切語らずじまい。スイスの新聞記者は「失望」とし、CNNは「最大の関心事は明かさなかった」と切り捨てた。

 ゴーン被告は会見で、日産の業績を回復させたなどと自らの功績を次から次へと並べ立てた。この様子をニューヨーク・タイムズ紙は「新商品を売り出しているようだった」と表現。「自己弁護」と評し、ゴーン被告がプロジェクターに映した起訴内容に対する反証の資料を「字が小さすぎて見えない。これは何かのプレゼンなのか?」と厳しかった。

 会見後には数カ国のメディアの個別取材に対応。ここでも逃亡の質問が中心だったが、CNNに対しては「ノーコメント」としたが「ただし自由とは甘いものだ」とにやり。中継地点のトルコで自身の逃亡劇に関連して逮捕者が出たが「気の毒だ」とまるで人ごとのように話した。ブラジルのテレビ局グロボには「自宅からは普通に立ち去った」と逃亡の一端を明かし「シンプルな計画は常に最も有効だ」と自画自賛。ただやはり詳細は「関係者に危険が及ぶため数年たたないと明らかにできない」と口をつぐんだ。

 会見はフランスのPR会社に仕切らせメディアを選別。日本メディアはテレビ東京など3社のみだった。危機管理コンサルタントの田中優介氏は「今回の記者会見は本来、自身にかけられた嫌疑を晴らすための“解毒”の場だった」と指摘。「日本の多くの報道機関を参加させなかったことも、都合の悪い質問を恐れているように見えた」とし「解毒どころか、かえって毒を増やしてしまった印象だ」とした。

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