相模原45人殺傷事件の植松被告 起訴内容を認めた直後に暴れ15分で休廷

[ 2020年1月9日 05:30 ]

 相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者ら45人が殺傷された事件で殺人罪などに問われた植松聖被告(29)が8日、横浜地裁の裁判員裁判初公判で、起訴内容を認めた直後に暴れ、一時休廷となった。

 一般傍聴席26に対し、1944人が並んだ裁判。予定より約25分遅れの午前11時25分ごろに開廷。植松被告は、起訴内容を「間違いありません」と認めた後、さらに発言を求め「皆さまに深くおわびします」と謝罪。直後に口に手を当て、体を激しく揺らすなどしたため、警備員4人がかりで取り押さえた。被告が「あー!」と大声を上げるなど法廷は騒然。青沼潔裁判長が退廷させ、開廷から15分程度で休廷となった。横浜地裁によると「被告が小指をかみ切ろうとした」という。公判は、被告不在のまま午後1時15分ごろ再開した。

 19人を刺殺するなど、犯罪史上まれにみる大量殺傷事件。3年半が過ぎ、植松被告は金髪から黒い長髪へと変貌したが、「意思疎通のできない人は殺した方がいい」という知的障がい者への差別意識には変化がないまま初公判を迎えた。

 公判は刑事責任能力の有無などを争点に始まり、検察側は「園での勤務を経験し入所者は不幸を生み出すのでいらないと思った。通常心理の範囲内」と述べ、弁護側は「被告は大麻精神病により本来の人格でなく、別人になった結果、事件が起きた」と訴えた。

 地裁は初公判から判決まで20回の審理日程を公表。3月16日に判決が下される。

 《異例の匿名審理》植松被告の裁判員裁判は、40人以上の被害者の氏名のほとんどが伏せられる異例の審理となった。青沼裁判長は「被害者のうち1人を除き、住所、氏名、生年月日を明らかにしない」と述べ、法廷では匿名で審理すると説明した。傍聴席内に設けた遺族らの席もついたてで遮蔽(しゃへい)する異例の措置を取った。

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