イラン報復、米軍基地に弾道ミサイル11発 ハメネイ師「平手打ち食らわせた」

[ 2020年1月9日 05:30 ]

 イランは8日、米軍が駐留するイラクの空軍基地など2拠点を十数発のミサイルで攻撃した。首都テヘランで演説した最高指導者ハメネイ師は「米国に平手打ちを食らわせた」と述べ、米国によるイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害への報復措置だとした。

 米メディアによると、イランは米軍駐留基地に向けて弾道ミサイルを計15回発射し、うち11発が基地内に着弾。国営イラン放送は多数の無人機やヘリコプターを破壊したと伝えた。この作戦は「殉職者ソレイマニ」と命名された。

 ハメネイ師は演説で「攻撃はまだ十分ではない。重要なのは、米軍の存在を中東から消し去ることだ」と強調。聴衆からは「米国に死を」とのシュプレヒコールが起きた。一方、ザリフ外相は均衡の取れた自衛措置とした上で「攻撃のエスカレートや戦争を求めていない」と強調した。

 トランプ米大統領はツイッターで、被害は限定的とし「全て順調だ」と報告。米ブルームバーグ通信は、イランによる攻撃が自国の面目を保ちつつ事態のエスカレートは避ける程度にとどめるという「非常に計算された対応」だったとの分析を紹介した。

 一般財団法人日本エネルギー経済研究所中東研究センターの吉岡明子研究主幹は「イランは米国との国力に差があることを理解しているので、全面的な衝突は望んでいない」と説明。イランはイスラム教シーア派の盟主で、イラクやシリア、レバノンで親イラン勢力を軍事支援していることから「対立はイラン周辺に拡大する可能性もある」との見方を示した。

 一気に不安定化した中東情勢。米側の出方次第で報復の連鎖に陥れば、同盟国の日本で7月に開幕する東京五輪・パラリンピックがテロの脅威にさらされる可能性もある。

 《イランメディア「米兵80人殺害」と報道》 国営イラン放送などイランの主要メディアは8日、イラン革命防衛隊の情報源を引用して、同日の対米報復攻撃によって米兵80人が殺害され、200人が負傷したと報じた。情報源は1人で身元も明示されておらず、信ぴょう性は不明だ。情報源が80人殺害をどう知り得たのかも明らかではない。イランの攻撃の成果を誇張している可能性もある。

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