中曽根元首相への「政界引退勧告」 小泉元首相の秘書官が明かした秘話

[ 2019年12月1日 05:30 ]

中曽根康弘氏
Photo By 共同

 戦後第5位の長期政権を担った中曽根康弘(なかそね・やすひろ)元首相が29日に101歳で死去したことが発表されてから一夜明けた30日、中曽根氏に政界引退勧告をした小泉純一郎元首相と中曽根氏の秘話を当時の首相秘書官が明かした。

 秘書官は元衆院議員で日本航空教育協会会長の小野次郎氏で4年4カ月にわたり務めた。中曽根氏が激怒し、物別れに終わったとされる直接会談。その場に立ち会い、中曽根氏が幕引きの覚悟を決めた様子を「腹の虫は治まらなかっただろうが、グチの一つもなかった」と振り返った。

 小泉氏は2003年に衆院比例候補に自民党規定の「73歳定年制」を適用、北関東ブロックの「終身1位」を約束されていた85歳の中曽根氏に引退を突きつけた。中曽根氏は会見を開き「政治的テロ」「非礼」と小泉氏を痛烈批判していた。

 その後、引退受け入れの意向が分かり、確認のため中曽根氏の元を訪れた小泉氏に小野氏も同行。緊張気味の小泉氏を残し退室しようとした小野氏に中曽根氏は同席を許可した。小野氏は「第三者を入れるなら意向を覆したり、文句を言うことはない」と直感。予想通り中曽根氏は引退を素直に受け入れ、会談は和やかな雰囲気で終わったという。小野氏は「宰相としての矜持(きょうじ)の強い人だった」としのんだ。

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