新幹線殺傷 小島被告、初公判で再犯ほのめかす「また人を殺す羽目になったら…」

[ 2019年11月29日 05:30 ]

 東海道新幹線で昨年6月、乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人や殺人未遂の罪に問われた無職小島一朗被告(23)は28日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)の裁判員裁判初公判で「間違いありません。殺すつもりでやりました」と起訴内容を認めた。検察側は計画的な犯行と主張し、弁護側は事実関係を争わない姿勢を示した。

 小島被告は午前10時50分ごろ、ゆっくりした足取りで入廷。眼鏡をかけ、上下灰色のスエット姿だった。表情から感情は伝わってこない。裁判長から起訴内容に誤りがないか問われ「なたとナイフを持って見事に殺し切りました」と真っすぐ前を見つめて話した。負傷した女性については「殺し損ないました」と述べた。

 捜査段階では「一生刑務所に入りたかった」と供述したといい、検察官が裁判員に「ふさわしい刑罰を決めてほしい」と発言すると、深くうなずいた。検察官が押収したナイフを示し「要りませんね」と尋ねると「もし有期刑になって出所してまた人を殺す羽目になったら、新しいものを買うので要りません」と語った。

 仮に刑期を終えたら、再犯をほのめかした小島被告。若狭勝弁護士は「裁判官、裁判員にとって最悪な印象を与えた」と指摘。殺害された被害者が1人で初犯なら懲役10~20年の有期刑となるケースが多いが、今回は無差別で襲ったこともあって「無期懲役もあり得る」(若狭氏)という。ただ「死刑は難しい」とした。

 動機を巡っては、検察側が「刑務所に入るために新幹線で無差別殺人をしようと計画した」と強調。一方、被告は起訴前の精神鑑定で「猜疑(さいぎ)性(妄想性)パーソナリティー障害」と診断されていたことから、弁護側は「動機について認識に違いがある」として被告人質問で明らかにすると述べた。

 論告求刑公判は12月9日、判決は同18日に言い渡される予定。

 ▽新幹線殺傷事件 昨年6月9日夜、新横浜―小田原間を走行中の東海道新幹線の車内で、乗客の女性2人がなたで切り付けられ、止めに入った男性が小島被告によって殺害された。被告は鑑定留置を経て、殺人罪などで起訴された。事件を受け国土交通省は省令を改正。梱包(こんぽう)されていない刃物の列車内への持ち込みを禁止した。

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