「桜を見る会」ドタバタ来年中止発表 安倍首相、火消しどころか「私物化」証拠次々

[ 2019年11月14日 05:30 ]

 首相主催で毎年4月に開かれる「桜を見る会」を巡り、政府は13日、2020年の開催を中止すると決定した。安倍晋三首相の判断で、自身の地元後援者が多数参加していたため、野党の「私物化」批判をかわすのが狙いとみられる。ただ、首相の地元で“桜を見る会ツアー”の案内状が出回っていたことが明らかになるなど騒動は広がるばかり。幕引きを図りたい首相の思惑通りにはいかなそうだ。

 安倍首相はこの日夕、記者団に「来年の桜を見る会は、私の判断で中止することを決めた」と述べた。中止の理由について、菅氏は会見で「招待基準の明確化やプロセスの透明化を検討し、予算や招待人数を含めて全般的な見直しを行う」と説明した。

 今春の会では、安倍首相の地元・山口県から後援会関係者が多数参加した可能性が浮上しており、首相の事務所が地元・山口県の有権者の参加を募る案内状の存在が、13日に明らかになったばかりだった。

 案内状は「桜を見る会」に東京スカイツリーなどの東京観光を組み合わせた5つのプランを提示。代金は約6万~8万円で、首相夫妻も出席する「前夜祭」に参加するには別途会費を徴収と記されている。問い合わせ先に安倍首相の事務所の電話番号が記され、航空券や宿泊施設の希望を「アンケート」で確認し、これに応じて事務所が手配する流れになっていた。

 16年とそれ以前に1度参加したという後援会関係者によると、毎年2月に安倍首相の事務所から連絡があり、参加を申し込むと旅行プランが提示された後、内閣府から招待状が届いた。今年は前夜祭に約850人が参加した。

 政府は、会の招待客について「各界で功績、功労があった人物」としてきたが、基準が曖昧だったのは明らか。安倍首相は「招待者のとりまとめには関与していない」と説明してきただけに、案内状の存在が発覚して苦しい状況に追い込まれた。この日夜、公邸で会食した関係者によると「一山越えると必ず山が出てくる」とこぼしていたという。

 このタイミングで開催中止が発表されたことについて、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「まずいことがバレたので、この話を終わらせたいのだろう。だが、支援者850人を招待した事実は消えない」と指摘する。首相としては中止で一気の幕引きを図りたいところだが、共産党の小池晃書記局長が「公的行事を私物化したことを認めたも同然。中止して済む話ではない」と述べるなど、野党の追及の手がやむことはなさそうだ。

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