小池氏つぶし 自民が丸川元五輪相擁立へ動きだす 来夏の都知事選

[ 2019年11月5日 05:30 ]

16年10月、リオ五輪・パラリンピック日本選手団合同パレード前の式典で談笑する小池百合子都知事(左)と五輪相だった丸川珠代氏
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 来夏の東京都知事選で、自民党東京都連が丸川珠代元五輪相の擁立に向けて動きだしたことが4日、分かった。東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催を巡って小池百合子知事が「合意なき決定」と発言したことを問題視。「小池つぶし」の切り札を投入する。テレビ界出身の“女の戦い”は五輪にも負けない熱戦となりそうだ。

 小池氏はマラソンと競歩の札幌移転が決まった際、苦渋の決断であることを「合意なき決定」という言葉で表現してみせた。ここぞのワンフレーズ殺法は共感を呼んだが、五輪関係者の反感が渦巻いていた。

 「合意なき決定なんてあるわけないでしょ」と吐き捨てたのは自民党都連の関係者。ランナーの命の危険を脅かしかねない酷暑の対策は限界で、大会関係者は「札幌の話は2年前からあった。組織委は札幌移転によって、そのリスクから解放されたし、責任の所在も強引に移転を決めたIOCに移った」と指摘した。

 こうした合意形成が実務者協議で進んでいたとみられる中、「小池氏が一方的に“合意なき決定”と言ったことで台無し。個人的なパフォーマンスに走ったことで総スカン状態になった」と大会関係者はぶちまけた。組織委の森喜朗会長や橋本聖子五輪相も怒り心頭だったという。

 小池氏は16年の就任直後、ボート会場の見直しなどを根回しせずに行った時からIOCとの信頼関係はこじれたまま。札幌開催の事前連絡が入らなかったのも「これまでのツケが回ってきた」と都連関係者は突き放す。それでも「小池氏の天才的パフォーマンスで神風が吹いた」と都庁担当記者が分析するように都知事選へ格好のアピール材料になったのは間違いない。

 自民党の二階俊博幹事長ら重鎮が小池氏再選の支持に前向きな中、都連は丸川珠代元五輪相を独自の対抗馬として擁立を画策する。16年都知事選の際には自民党を飛び出して立候補した小池氏に対して「スタンドプレーはできるがチームプレーはできない」と痛烈に批判。森会長も自身がかつて率いた派閥に所属する丸川氏の資質を評価し、最強の切り札として期待が懸かる。

 勝算もある。強固な組織力だ。前回都知事選で公認候補は約180万票を獲得。291万票で当選した小池氏に大半の浮動票が流れたことを踏まえると、180万票はガチガチの組織票といえる。丸川氏が出馬すれば高い知名度を生かして浮動票の上積みを見込めるため「200万票以上の獲得が見込める。小池氏とは十分勝負になる」と自民関係者は見込む。「打倒!小池」のためなら都連内には橋本氏擁立を推す声まで出ている。

 小池氏がテレビ東京の報道番組「ワールドビジネスサテライト」の初代キャスターで、丸川氏はテレビ朝日の元人気アナウンサーと、ともに華やかなテレビ界出身。両氏が出馬すれば、熱い女性同士の戦いとなる。

 《候補者カラフル》五輪イヤーは候補者のイメージカラーも五輪色並みにカラフルなものとなりそうだ。小池氏は緑で、丸川氏は赤。さらに黄色のポスターを基調とする「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首も出馬を視野に入れる。公式カラーが青の立憲民主党は候補擁立を検討。「ピンク色」を基調とするれいわ新選組の山本太郎代表も都知事選出馬を「選択肢として排除しない」と明言している。 

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