多摩川3地点で異なる原因 二子玉川「景観損なわれる」住民意向が裏目に

[ 2019年10月16日 05:30 ]

 台風19号の影響で構内が浸水したJR横須賀線の武蔵小杉駅(川崎市中原区)は3連休が明けた15日朝、一部の改札やエスカレーターが使えず、数百メートルに及ぶ長蛇の列ができた。入場が規制され、いつもとは比べものにならない混雑に、通勤通学などの利用客はいら立ちの表情を見せた。

 武蔵小杉駅の一帯では記録的な大雨が下水処理を上回り水があふれたとみられており、浸水したタワーマンションでは排水作業が続く。47階建てマンションでは地下の電気系統が故障し、15日時点で復旧のめどが立たず。30階より上階にある自宅まで階段で行き来したという男性会社員(44)は「こんなことになるなんて」と絶句していた。

 今回、多摩川沿いで氾濫や浸水した3地点は全て原因が異なるとみられる。東京・二子玉川駅付近は500メートル以上にわたって堤防が整備されておらず越水した。近隣住民らによると、07年9月に台風9号が直撃した大雨で多摩川が増水し、国へ堤防整備を要望。09年から新堤防の工事が始まったが、一部住民グループから「住宅からの景観が損なわれる」などの声が上がり、土のうを積んだ仮堤防にとどまっていた。

 世田谷記念病院への浸水は「内水氾濫」とみられる。生活用水を多摩川へ流す排水門を、逆流を防ぐために閉鎖。これによって病院側にあふれ出した可能性がある。各地で相次いだバックウオーター現象は多摩川の支流でも起き川崎市高津区などが浸水した。

続きを表示

「紅白歌合戦」特集記事

「ジャニーズ」特集記事

2019年10月16日のニュース