N国・立花代表、参院埼玉補選に出馬表明「いったん国会議員辞めます」

[ 2019年10月9日 05:30 ]

安倍首相(右手前)と言葉を交わすNHKから国民を守る党の立花党首(左下)
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 NHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)=参院比例=は8日、参院埼玉選挙区補欠選挙(10日告示、27日投開票)に立候補すると表明した。「いったん国会議員を辞めます」。現在の比例選出としての参院議員の立場は、告示日に自動失職すると明らかにした。

 出馬を表明している前埼玉県知事の上田清司氏(71)への批判票を取り込む考えを強調。自民党は、上田氏が憲法改正の論議に前向きだとの理由で対抗馬擁立を見送る異例の対応。立花氏は「既得権益を壊さなければならない」と訴え、8月に参院議員から知事選に出馬して初当選した大野元裕氏(55)とのポスト交換を意図していると非難した。

 いつもと変わらないエネルギッシュな話し方だが、注がれる永田町の視線は冷たい。「夏の参院選で投票した有権者の思いをなんだと思っているんだ」「目立ちたいだけでしょう」などと議員から批判が相次いだ。

 立花氏は、7月の参院選で自民、公明両党など憲法改正に前向きな勢力が3分の2を割り込んだことを踏まえ「(N国が)参院で2議席になれば凄い力を持つ」とキャスチングボートを握ることまでアピール。受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送」化の公約実現に与党の協力を得られれば、改憲案に賛同する考えも明らかにした。

 補選に関し、4日の会見では2017年の衆院選で落選した豊田真由子元衆院議員(44)を含む3人から選ぶとしていたが、自身の出馬に切り替えた。7月の参院選比例では約98万票を得て1議席を獲得し、立花氏が初当選。立花氏が辞職すれば、N国比例名簿で次点だった医師の浜田聡氏が繰り上げ当選となる見通し。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「政治家として政策に期待した人はもはや離れてしまい、ユーチューバーとしての価値しかなくなってしまっている」と指摘した。

 【お騒がせ立花氏】
 ▼7月21日 N国党が参院選で議席を獲得
 ▼25日 丸山穂高氏に入党を要請。
 ▼29日 丸山氏が入党し、副党首に。
 ▼30日 無所属の渡辺喜美参院議員と新会派「みんなの党」を結成。
 ▼8月8日 東京・渋谷のNHKを訪問。玄関で入館を拒否され、自ら110番通報。
 ▼12日 TOKYO MX「5時に夢中!」でN国に投票した有権者を批判したマツコ・デラックスに抗議するため、同局スタジオ前で動画を生配信しながら批判。
 ▼9月9日 国会内で記者会見を開き、警視庁から脅迫容疑で事情聴取を受けたと明らかにした。
 ▼10月2日 警視庁が脅迫の疑いで、立花氏を書類送検。

 ◆立花 孝志(たちばな・たかし)1967年(昭42)8月15日生まれ、大阪府出身の52歳。86年にNHKに入局。05年にNHKの不正経理を内部告発し同年、依願退職。13年に「NHKから国民を守る党」を設立。15年4月~16年7月に船橋市議、17年11月~今年5月に葛飾区議を務めた。7月の参院選に比例区から立候補して当選。同党は政党要件を満たしたため国政政党の党首に。決め文句は「NHKをぶっ壊す」。

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