五輪チケット不正購入約6900枚 当選1200件規約違反で無効

[ 2019年9月28日 05:30 ]

会見でチケット不正購入について説明する鈴木秀紀マーケティング局次長(左)
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 2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は27日、東京・晴海のオフィスで会見し、5月に実施された五輪チケットの1次抽選販売について約6900枚(約1億8000万円相当)が不正に購入されていたことを明らかにした。

 組織委によると、虚偽の個人情報を使って不正に取得された疑いのあるIDが約3万件あったことを確認。そのうち約1200件が当選し、約150セッションで約6900枚が購入された。既に入金も済んでいるという。鈴木秀紀マーケティング局次長は、個別のセッション名について言及を避けながら「人気の高いものも含まれている」と述べた。

 不正に当選した約1200件のIDについては個別に本人確認を進め、不正購入と判断した段階で、規約違反で当選チケットを無効とする。払い戻しもしない。無効分のチケットは今後の販売分に回される見通し。

 発覚した時期や経緯、要因などについて、鈴木氏は「不正取引対策のセキュリティー上の問題があるので控える」とした上で「件数規模から考えて一般的な人がやれる件数ではなく、(特定の)グループでの行為と認識している」と説明。日本国外からのアクセスもあったといい、海外から組織的な不正が行われた可能性もあり、分析を急ぐ。

 五輪チケットを巡っては16年リオ大会など過去でも、不正に大量購入したチケットを高額転売するケースが相次ぎ深刻な問題になっていた。東京大会の組織委はチケットの抽選を申し込む際、電話番号による本人認証を採用するなど過去に前例のない対策で不正に神経をとがらせてきた。

 鈴木氏は「不正が疑われる場合は随時断固たる姿勢で無効化していく」とした一方、具体的な対策はセキュリティーの観点から回答を一切控えた。年内には誰でも申し込める五輪チケットの2次抽選がスタートするだけに、不安を残す形となった。

《追加抽選33万枚売れ残り、セッションでばらつきも》
 1次抽選の落選者を対象にした追加抽選は、申し込んだ140万人のうち12万人が当選。約68万枚のうち約35万枚を販売した一方で、約33万枚が売れ残った。1次抽選で売れ残ったセッションが対象で、メダルの確定する競技もあったものの、鈴木局次長は「セッションによってかなりばらつきがあり残ってしまったのが実態」と今後の販売方法への課題を口にした。

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