復旧作業中に無情の台風…大型17号直撃“回避”も千葉に雨と強風

[ 2019年9月22日 05:30 ]

鉄柱の被害を受けた家屋
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 大型で強い台風17号の接近を受け、千葉県の被災地ではさらなる被害の拡大を警戒し対応に追われた。ゴルフ練習場のネットを支える鉄柱が台風15号の直撃により倒壊し、屋根を押しつぶされるなどの被害を受けた市原市の住宅16軒の住民らも21日、避難先から駆けつけて作業を急いだ。

 倒れた鉄柱で屋根が崩壊しているため自力での作業は危険を伴うため、雨よけのためのブルーシートを張れたのはわずか4軒のみ。市原市から提供されたブルーシートを使って専門業者に依頼した家庭もあれば、駆けつけた専門のボランティアの手を借りて応急処置を済ませた家もあった。玄関前に土のうを積み上げる住民もみられたが、付け焼き刃的な対応しかできないのが現実だ。ある住民は「やれることには限界がある。鉄柱とネットが家に覆いかぶさっているから、ブルーシートも満足に張ることができない」と力なく話すしかなかった。

 気象庁によると、あす23日にかけて千葉全域で予想される雨量は、きょう22日正午~23日正午でおよそ50ミリ。また、風速10メートル以上のやや強い風が断続的に吹く見込みだ。風雨が壊れた屋根から吹き込むのは不可避な状況で、住民からは「風でブルーシートが飛ばされて走行中の車にでもぶつかったら、大きな事故になってしまう。どこまで耐えてくれるか…」との声も漏れた。

 市原市では17日から「借上住宅制度」の利用者の募集を開始。被災住民に対し4人家族までは月7万円、それ以上の家庭は月10万円を限度に避難先となるアパートの家賃を1年間負担する。被災者支援の一環だが、ある住民は「家賃はその限度額を1円も超えちゃいけないらしい。役所の仕事だよね」と不満ものぞかせた。また、別の住民は「行政も民間(同士の問題)だからとか細かいことを言ってないで、鉄柱の撤去も急いでやってほしい。でないと何も先に進まない」と対応の鈍さにいら立ちを隠せなかった。

 鉄柱の撤去費用は約2000万円にものぼるとみられており、ゴルフ練習場の女性オーナーはまだ解体業者も決められていない状況。それだけに、住民は「行政主導でさっさと撤去できないものか。お金の話は後回しでもいいだろうに」と悲痛な叫びを上げていた。

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