北朝鮮、韓国との対話拒否 ミサイル2発で圧迫強める

[ 2019年8月17日 05:30 ]

 韓国の文在寅大統領が演説で朝鮮半島の平和構築などを訴えてから一夜明けた16日、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は「再び対座する考えはない」と対話の拒否を表明した。この日は短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体も2発発射。韓国への圧迫を強めている。

 北朝鮮はこの日、対韓国報道官談話を発表。2045年までの朝鮮半島統一に向けて北朝鮮に対話を呼びかけた15日の文氏の演説に対し「南朝鮮(韓国)当局者とこれ以上話すこともないし再び対座する考えもない」と表明。日本の韓国への輸出規制強化を念頭に「島国一味(日本)にやられた恥をすすぐだけの対策や、ひどい経済状況を打開する方策もなく弁舌だけ弄(ろう)した」とののしった。

 米韓合同軍事演習を重ねて非難し、核問題を巡る米朝交渉から韓国を排除する姿勢を強調。名指しは避けながらも、文氏についても「(米韓演習中に)“対話”などと語る人の思考が、果たして健全であるのか疑わしい」と批判。演習が終われば対話局面が来ると考えるのは「妄想」だとした。

 談話の発表から約2時間後の16日午前8時1分(日本時間同)と同8時16分には、東部・江原道から日本海に向け、短距離ミサイルとみられる2発を発射。最近の発射地点としては最も韓国に近い場所で、文政権に対する圧迫の意図は明確だった。

 文氏は15日の演説で「北朝鮮の懸念される行動にもかかわらず、対話の雰囲気は揺らいでいない」と強調したが、16日の談話による批判と発射ですぐさま否定された形だ。

 一方、植民地支配からの解放を記念する光復節の翌日に批判された韓国側は「民族最大の慶事の翌日に中傷したことは深い遺憾」と反発。演習は北朝鮮を狙ったものではないと説明してきたと強調し、北朝鮮の非難は「節度を超えており無礼だ」と反論した。

 日本との関係が悪化する中、経済は低迷し、北朝鮮からも突き放された文氏。苦しい立場に追い込まれ、保守系野党は「演説への答えはミサイルだった」と皮肉った。

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