五輪メダル「上の方かんで」デザイン川西さん“うまい”ポーズをアドバイス

[ 2019年7月26日 05:30 ]

 2020年東京五輪のメダルをデザインした川西純市氏(51)が25日、東京・晴海でスポニチ本紙などの取材に応じ、手掛けたメダルについて「(選手に)ぜひ、かんでほしい」と五輪の表彰台でおなじみの光景に思いを膨らませた。

 前日24日にお披露目されてから一夜明け「祝福のメールが相次いで、あまり寝られなかった」と笑顔。審査会を経てデザインが採用されたのが昨年7月。それから1年間、妻以外に口外せずに過ごし「喉から(言葉が)出かけてくるのをのみ込んできた」と明かした。

 メダルは立体的に渦巻く形状で、どの角度から見ても光が美しく反射するのが特徴。光は特にこだわった点で「選手が頑張っている姿が美しいのは、背景に努力やそれまでの過程があるから。つらいこともあって影もあると、いい輝きになるのではないか」と説明した。

 メダルには同氏の人生も重なる。1995年、阪神大震災で友人が大きな被害を受けた。翌年には父の進さんが病気のため50歳の若さで死去。ショックが重なり「絵を描いていいのかと虚無感に襲われた」。大学で絵画を学んでいたが作品が生み出せなくなり、生活のためにデザイン事務所で働くようになった。五輪メダルの応募に当たっては「調子がいい時も悪い時もある。自然の原理というのも光の輪に込めた」という。

 五輪で印象に残っているのは、00年シドニー五輪の女子マラソンで高橋尚子さん(47)が表彰式でとびきりの笑顔で金メダルをかんだ場面。東京大会でも再現を願い「厚みがあるのでかみづらいかもしれませんが(メダルの)上の方がかみやすいかもしれません」と“アドバイス”を送った。

 ≪先月落選も…開会式招待にホッ≫大会組織委員会によると、採用された副賞として賞金100万円に加え開会式に招待される。川西氏は先月、家族用に開会式のチケットを申し込んだが落選。来月8日に始まる追加抽選では競泳と陸上に申し込むつもりという。

 ◆川西 純市(かわにし・じゅんいち)1967年(昭42)8月1日生まれ、大阪府出身の51歳。大阪芸術大学美術専攻科を修了。デザイン事務所サインズプラン代表として、同志社大学京田辺キャンパス訪知館のサイン計画に携わったほか、病院などの公共施設や、商業施設等の案内板のデザインなどを手掛ける。妻と大学2年の長男、高校3年の長女の4人家族。大学時代はギター担当のバンドマンだった。

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