評論家の竹村健一が死去 「世相講談」などで人気に 89歳

[ 2019年7月11日 19:15 ]

パイプを持つ竹村健一氏=1977年6月
Photo By 共同

 「だいたいやね」で始まる関西弁の辛口コメントで知られる評論家の竹村健一(たけむら・けんいち)氏が8日午後7時38分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。89歳。大阪府出身。近親者で密葬を行った。喪主は長男真一(しんいち)氏。

 1953年、京大を卒業し毎日新聞に入社。その後フルブライト奨学生として米国留学した。英文毎日記者の傍ら、英会話入門書やラジオの台本を執筆。追手門学院大助教授などを務めた。

 60年代後半から本格的な評論活動に。「世相講談」「竹村健一の世相を斬る」などのテレビ番組では、関西弁による分かりやすい時事解説とパイプをくわえた風貌で人気を博した。手帳を持ち「私なんか、これだけ」というCMのせりふは流行語に。政治や外交、経営など多方面を論じ、「マクルーハンの世界」など500冊以上の著書がある。

 家族が11日に発表した談話によると、竹村氏は80歳で引退し、旅行やテニスを楽しんでいた。最近の約2年間は入退院を繰り返し、誤嚥性肺炎などで危険な状態になったこともあったという。

 談話は「いつも笑いの絶えない病室だった。回復力で私たちを驚かせてくれた。最期は家族に見守られ、旅立った」としている。

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