令和初審判 参院選4日公示 自民50議席割れば安倍政権退陣!?

[ 2019年7月4日 05:30 ]

 令和時代で初の国政選挙となる参院選(21日投開票)が4日、公示される。政権与党の自民党にとっては年金問題の暗雲がたちこめる中で迎えた鬼門の亥年(いどし)選挙で、注目されるのが安倍政権の勝敗ライン。結果次第では今後の政界の展開が変わってくる。

 自民党関係者は「今回は60議席に届かないんじゃないか。けっして楽勝ではないという見方が党内にある」と明かす。

 自民党は2013年の参院選では65議席を獲得し大勝。その後、他党や無所属から移籍した2人を加え、改選を迎えるのは67議席だ。「改憲勢力」が憲法改正案の発議に必要な3分の2を維持するには13年並みの自民大勝が必要だが、多くの自民党関係者は「ここから10議席は減るのでは」とみている。

 向かい風となったのは年金問題。6月に金融庁金融審議会が「夫婦で95歳まで生きるには年金以外に2000万円必要」という報告書を提出。その後、麻生太郎財務相が報告書の受け取りを拒否した対応などが批判され、6月15、16日に行われた共同通信の世論調査では、麻生氏の対応を「問題だ」とした回答が71・3%にも上った。外交でも思ったほどの成果をアピールできなかったことで票を減らすとの見方が強い。

 安倍晋三首相は3日に今回の獲得議席目標について「非改選議席も含めた過半数を自民、公明の与党で確保したい」と語った。非改選を含む参院定数245議席の過半数は123議席。自公の非改選は70議席で、今回の選挙で53議席の獲得が必要だ。13年の参院選で11議席を獲得した公明は「今回も10~13議席は取るのでは」と政界ではみられており、自民は40~43議席で過半数に届く計算。永田町関係者は「低いラインを設定し、予防線を張った」と話している。

 「50議席を割った場合は退陣」との声も聞かれる。政治評論家の有馬晴海氏は「安倍政権にとって60を切るのは想定内。退陣は避けたいのであえて低めのラインを設定したのだろう」とみる。50議席割れの現実味について「3週間弱の選挙戦では候補や閣僚の失言、奇行など、どんな風が吹くかわからない」とした。

 自民党内では票の目減りを食い止めるため、“麻生氏隠し”がささやかれ始めた。地方の自民党陣営からは「麻生さんが来ると年金問題を思い出すので、街頭には来ないでほしい」と語る。07年の参院選大敗は、第1次安倍政権退陣のきっかけとなった。今回も、結果によってはポスト安倍争いの激化必至。11月下旬には、戦前の桂太郎内閣の2886日を超える“史上最長政権”となる安倍政権にとって大きな意味を持つ選挙となる。

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