大阪G20開幕“ぎゅうぎゅうサミット”、ネット上「公民館か」…相次ぐ声

[ 2019年6月29日 05:30 ]

 先進国と新興国の20カ国・地域首脳会議「G20サミット」が28日、大阪市で開幕し、招待を含め37の国と地域、機関が参加した。本会議前のイベントでは各首脳が小さな会議室に集結し、議長役の安倍晋三首相と米国のトランプ大統領、中国の習近平国家主席が一つのテーブルにぎゅうぎゅう詰めに同席。29日の米中首脳会談を前に、日本が両国の“接近”を演出した。

 3人掛けの長机に、3人の首脳が椅子を並べた。議長役の安倍首相の両脇に1メートル90と長身のトランプ氏、1メートル80の習氏が腰掛ける。視線を合わせず緊張感を漂わせる2人に首相が挟まれ、互いの肩がぶつかりそうなほど密着する異例の“ぎゅうぎゅう詰め”スリーショットが実現した。

 本会議の直前、正午過ぎに開かれた「デジタル経済に関する首脳特別イベント」。中小企業の会議で使われそうなこぢんまりとした会議室は、ロシアのプーチン大統領やフランスのマクロン大統領ら各国首脳でごった返した。席が十分に用意されず、立ち見が出るほどだった。サミット会場のインテックス大阪は、西日本最大級の国際展示場。本会議では、各席スペースにゆとりがあり設備も整った円形テーブルが使われた。だが直前イベントでの「すし詰め会議室」の映像は、世界に強烈なインパクトを与えた。首相の後列に座った世耕弘成経産相は、イベントの光景をスマートフォンで撮影。自身のツイッターに掲載し「狭い部屋にこれだけの首脳が集まった姿は壮観」と表現した。だがインターネット上には「公民館かよ」「間隔が狭い。即売会にしか見えない」「謝罪会見みたい」と冷ややかな見方が相次いだ。

 首相は「急速に進行するデジタル化の潜在力を最大限に活用するためには国際的なルールが不可欠」として、デジタル経済に対応する枠組み「大阪トラック」を提唱。国境を超えた自由なデータ流通を実現させる協議の開始を宣言した。習氏、トランプ氏らがそれぞれの立場から見解を述べ、イベントは10分ほどで終了した。

 本会議では米中貿易摩擦への懸念が各国から噴出し、景気減速リスクが大きいとの危機感が共有された。首相が仕掛けた“ぎゅうぎゅう詰め”効果はあったのか。世界経済の行方を左右する米中首脳会談に注目が集まる。

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