防衛省職員、居眠り 秋田地上イージス説明会 怒号飛ぶ

[ 2019年6月11日 05:30 ]

イージス・アショア配備を巡る住民説明会で、職員の居眠りなどについて謝罪する伊藤茂樹東北防衛局長
Photo By 共同

 防衛省が陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備を検討している地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、秋田市内で開いた住民説明会で、職員が居眠りしていたことが10日、分かった。

 問題が起きたのは8日の説明会中。防衛省側が資料説明をしている最中に後方に座った一人の職員が、頭を前後に揺らして居眠り。それに気付いた住民側が「職員の一人が居眠りしている」と指摘。「我々は人生が懸かっているんだぞ」などの怒号が飛ぶ一幕があった。防衛省関係者によると、職員は東北防衛局の男性。「うとうとしてしまった」と話しているという。

 翌9日の説明会で冒頭、伊藤茂樹東北防衛局長は「非常に重要な場で、このような行為を行ったことに本人は深く反省しており、私からも深くおわび申し上げる」と陳謝した。会場からは「本人に謝罪させろ」との声が上がった。

 配備を巡っては、防衛省が秋田市を「適地」とした調査結果の数値に誤りが発覚したばかり。失策続きの防衛省の姿勢に、地元は不信感を募らせている。秋田県の佐竹敬久知事はこの日の県議会で「誠に遺憾だ。防衛省の基本的な姿勢には甚だ疑問があり、話は振り出しに戻った」と同省との協議を白紙に戻す考えを表明。居眠り問題について「失礼な態度だ。真剣に臨んでいるとは捉え難い」と不快感を示した。

 岩屋毅防衛相は、防衛省で記者団に「大変申し訳ない。極めて大事な説明の場で緊張感を欠き、不適切だった」と陳謝した。

 ▽イージス・アショア イージス艦のレーダー、指揮通信システム、迎撃ミサイル発射機などで構成されるミサイル防衛システム(イージス・システム)を陸上に配備するもの。宇宙空間を飛翔する弾道ミサイルを地上から迎撃できる。秋田、山口両県に1基ずつ配備する計画で、2基で6000億円以上の費用と試算されている。

 ▽配備巡る調査ミス 配備可能か検討対象となった新屋演習場を除く東北地方の青森、山形両県など計19カ所のうち、9カ所でレーダーが出す電波を遮る山の仰角を調べたが、いずれも数値が過大だった。数値は現地調査ではなく、「グーグルアース」を地図のデータとして使用。仰角の計算に用いた「高さ」と「距離」の縮尺が異なっていることに気付かず、定規で測り三角関数を用いて計算していた。

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