トランプ大統領、升席に椅子で相撲観戦 国技館は“大一番”

[ 2019年5月26日 05:30 ]

厳戒態勢が敷かれる両国国技館(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 トランプ米大統領(72)が25日、令和時代初の国賓として羽田空港着の大統領専用機エアフォースワンで来日した。大統領としては2017年11月以来、2度目。26日には両国国技館で大相撲夏場所千秋楽を観戦。優勝を決めた平幕の朝乃山(25)に米国大統領杯を授与する。座席は貴賓席ではなく正面升席で周囲をシークレットサービスが取り囲む。異例の手荷物検査も実施予定。国技館は大混乱の中で“大一番”を迎える。

 エアフォースワンから姿を現し、笑顔で手を振ったトランプ氏。メラニア夫人の手を握り、タラップを下りると黒塗りの大統領専用車「ビースト」に乗り込んだ。羽田空港は銃器を持った警視庁の「テロ対処部隊」が巡回。都心までの道も、警察官や機動隊員が大量に投入され、厳戒態勢が敷かれた。

 大相撲観戦では警備がさらに強化される。トランプ氏は、皇族や海外の要人が座る2階貴賓席でなく、1階正面升席に陣取る。本来は4人が座る約1・3メートル四方の升席に椅子を置いて座り、安倍晋三首相と観戦する。

 周囲に壁のある貴賓席と違い升席は警備が難しい。会場には約100人のシークレットサービス(SS)のほか、警視庁の制服警官も投入される。

 日本相撲協会は当初、一般客と距離を保つため1000席分となる升席250を確保したが、関係者によると最終的には升席50(200席分)になるもよう。そのため千秋楽近くになってから升席が放出されたようで、ここ数日で席を確保できた相撲ファンもいた。升席から2階椅子席に変更になったファンもいた。升席は1人1万1700円。50升なら、ざっと234万円となる。

 “トランプ大統領ご一行様”の周辺の席に座る来場者は人物確認のため名前や住所、連絡先などの提出も求められるという。

 警備関係者が頭を悩ませているのがトランプ氏に向けた“座布団テロ”だ。朝乃山が優勝を決めたとはいえ、千秋楽結びの一番で横綱・鶴竜が敗れれば大量の座布団が舞うことも考えられる。升席の座布団は約8000枚。SSでも防ぎ切れない数だ。2階椅子席にも通常通り観客が入る。SSは頭上にも目を光らせることになる。

 割れ物が凶器になるとの懸念から、茶屋が急須や湯飲みを持って升席に茶を運ぶ定番の光景も見られない。また来場者の楽しみの一つだった大広間でのちゃんこ販売も中止。関係者は「貴賓席で見てくれればいいのに」とため息をついた。

 《ペットボトル持ち込み禁止》日本相撲協会は、警備強化のために荷物検査を実施すること、瓶や缶、ペットボトルなどの持ち込みの禁止を公式ホームページで発表した。午後3時以降の再入場はできない。ベビー休憩室を休止するという。手荷物検査は皇族の来場時を除き行われていない。異例となる金属探知機によるボディーチェックも実施するという。慣れない検査で混雑することも予想される。国技館周辺はトランプ氏の来場に合わせ大規模な交通規制も敷かれる予定。混乱に拍車を掛けそうだ。

続きを表示

「渋野日向子」特集記事

「騒動特集」特集記事

2019年5月26日のニュース