元貴乃花親方へ“超目玉候補”としてラブコール送り続ける自民「100万票いけるとの声も」

[ 2019年5月20日 05:30 ]

会見をする貴乃花光司氏(撮影・西尾 大助)
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 元貴乃花親方の貴乃花光司氏(46)が19日、東京都内で会見を開き「一般社団法人貴乃花道場」の設立を発表した。相撲道を通じた青少年の育成や、その精神を国内外に普及させることが目的。取りざたされている政界進出については完全否定したが、夏の参院選を控え自民党は“超目玉候補”としてラブコールを送り続けている。

 会見で今夏の参院選出馬について聞かれた貴乃花氏は「私自身が政界に行くことはありません。今後もありません」とキッパリ否定した。参院選がある7月には「(相撲普及活動のため米)ニューヨークに行く予定が以前から入っている」と話した。

 政界進出についてはこれまでも否定してきたが、会見では関連の質問が相次いだ。その理由は、会見に先立ち行われた「貴乃花御縁会」の発起人の顔触れだ。遠藤利明元五輪相、小渕優子元経済産業相、浜田靖一元防衛相と自民の閣僚経験者がズラリ。さらに、自民と太いパイプを持つとされる全日本柔道連盟の山下泰裕会長も名を連ねた。

 今回の参院選では、自民党でもまだ目玉候補が名乗り出ていない。知名度抜群の貴乃花氏は喉から手が出るほど欲しい人材。比例代表候補として担ぎ出せれば「100万票いけるとの声もあるほど。自民としては是が非でも出馬してほしいところ」と永田町関係者は話す。

 公職選挙法には「候補者は必ず選挙活動を行わなくてはならない」という規定はない。過去にはホームページやSNSをメインにした候補者もいる。この日発起人となった自民の元閣僚らが全面バックアップに名乗りを上げることも考えられる。

 貴乃花氏は親方引退直後の昨年10月に議員会館を訪れ馳浩元文部科学相を電撃訪問。同12月には国会内で行われた会合に“サプライズ”で参加している。今年2月には遠藤氏と山下氏と3人で会食。山下氏は報道陣に「(政界に)誘われていると思う」と話した。

 自民が貴乃花氏に期待するのには、安倍晋三首相悲願の憲法改正とも関係がある。夏の参院選では保守勢力で3分の2議席が最低ライン。共同通信社が18、19両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は50・5%で前回調査から1・4ポイント減。不支持率は36・2%で4・9ポイント増えた。議席を増やせるかは不透明。候補者選びはいよいよ“千秋楽”に近づいている。自民はテコでも動かない貴乃花氏を“がぶり寄り”で動かすことができるのか、注目が集まる。

 《20日イタリアへ出発》貴乃花氏は相撲文化を日本だけでなく海外にも広めるため、貴乃花道場を立ち上げた。「お子さんと触れ合う中で、世界各地に足を運び日本の伝統文化を伝えていきたいと思っています」。理事長には、ユネスコ元事務局長でフランス大使なども務めた松浦晃一郎氏を招へい。「私の知らない世界を知っていらっしゃるので、いろいろなことを(同氏から)学びたいというのが第一です」と説明した。

 現段階では拠点となる道場は持たず、土俵のある自治体などを訪れ指導。「奄美大島のように全ての町に土俵があるところや、わんぱく相撲で使われているようなマット相撲とか、ああいうものでもお教えすることができます」とプランを明かす。20日にイタリアに向け出発し現地で在留邦人と交流。「師匠のときは弟子を育てることに専念しなければならなかった。でもこれからは私が全国に出向いていけますから」と再スタートへの思いを語っていた。

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