丸山穂高議員を維新が除名 「戦争で北方領土取り返せ」発言 辞職は本人否定 

[ 2019年5月15日 05:30 ]

日本維新の会から除名処分を受けた丸山穂高衆院議員
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 日本維新の会は14日、北方領土へのビザなし交流訪問団に参加し、元島民に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と発言した丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区、当選3回=を除名処分にすると決定した。ロシアとの北方領土交渉に悪影響を及ぼす可能性もある発言で、与野党ともに厳しく批判。日本維新の会の松井一郎代表は「辞職すべき」と語ったが、丸山氏はツイッターで辞職を否定した。

 問題の発言は11日夜、国後島の宿泊施設で元島民に投げ掛けたもの。訪問団によると、記者の取材を受けていた大塚小弥太団長(89)に「ロシアが混乱しているときに取り返すのはオッケーですか」「戦争をしないと、どうしようもなくないですか」などと割り込むように質問。大塚氏は「戦争なんて言葉は使いたくない」と答えていた。丸山氏は当時、酒に酔っていたという。

 日本維新の会は14日午後、大阪市の党本部で党紀委員会を開き、維新の処分で最も重い除名処分とした。丸山氏が同日提出した離党届は受理しなかった。大阪都構想や夏の参院選への影響を最小限に食い止めるため、厳しい姿勢を示した。

 代表の松井一郎大阪市長は14日、市役所で記者団に「国会議員としてあるまじき行為と発言が理由で、外交上も非常に大きい問題だ。議員を今辞めるべきだ」と表明。北方領土の返還交渉にも悪影響を及ぼすとし「ロシアの皆さんにも大変申し訳ない。外交ルートで謝罪をお願いしたい」と述べた。

 丸山氏は同日夜「無所属にて活動する中で、残りの政策の実現に向けて一つ一つ前に進めてまいります」とツイートし、議員活動を継続する考えを示した。

 発言した11日夜には、宿舎で机を叩いたり大声を出して騒いだりもしており、翌12日に訪問団から厳重注意されていた。その場で「酒が入っていた。迷惑を掛けた」と謝罪したが、戦争発言については触れなかった。13日午後、根室市での会見で「プライベートの場での発言」などとして謝罪を拒み、同日夜になって、ようやく「(発言は)真意でない」と謝罪していた。

 丸山氏は2015年12月に都内で飲酒した際、口論となった一般人の手をかむなどのトラブルを起こしたことがある。党から厳重注意を受け、議員在職中の断酒を宣言。飲酒した場合は辞職する意向を示していた。17年衆院選後には党が議席を減らしたことを理由に代表選の実施を要求。橋下徹前代表の猛反発を受け、離党届を提出したこともあった。

 ◆丸山 穂高(まるやま・ほだか)1984年(昭59)1月10日生まれ、堺市出身の35歳。東大経済学部を卒業し、2006年に経産省入省。09年に退職、松下政経塾で学ぶ。12年衆院選で大阪19区から日本維新の会公認で初当選。現在3期目。座右の銘は「誠意、万策に勝る」。

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