菅官房長官「有意義」初外交、「ポスト安倍」へ予習OK?

[ 2019年5月12日 05:30 ]

米ワシントンのホワイトハウスでペンス副大統領(左)と握手する菅官房長官(在米国日本大使館提供)
Photo By 共同

 菅義偉官房長官が10日、本格的な「外交デビュー」となった米国訪問の主要日程を終えた。「拉致問題の早期解決、米軍再編の着実な推進に向け、連携を確認できた。大変有意義だった」と満足げに振り返った。今後、急浮上した「ポスト安倍」としてレースを走っていけるのか注目される。

 今回の訪米では安倍内閣の実力者に対し、トランプ米政権は要人が相次ぎ会談に応じる異例の厚遇だった。ペンス副大統領を筆頭にポンペオ国務長官、シャナハン国防長官代行が個別に会談。国内の危機管理を担当する官房長官の外遊は異例でもあった。

 4月1日に新元号を発表し「令和おじさん」として知名度が急上昇。自民党の二階俊博幹事長が首相後継の有力候補の一人だと明言するなど、菅氏には追い風が続いている。

 これまで安倍晋三首相の「懐刀」として内政面で手腕を振るい、外国人旅行者の年間3000万人達成や、携帯電話料金の4割下げ方針といった「数字で成果が見える分野」(政府筋)に強みを発揮したとされる。

 「ポスト安倍」の一人として臨んだ今回の訪米では、滞在中に北朝鮮が飛翔体を発射する動きがあったが、局面に応じた反応を即座に示さなかった。解決の見通しが立たない拉致や、沖縄県が反発する米軍普天間飛行場移設などの基地問題を巡っても、日米連携の確認にとどまった。永田町関係者は「安全運転に終始し、目立った成果は打ち出せなかった」と指摘した。

 菅氏は訪米は「ポスト安倍」レースへの地ならしの狙いがあったかとの記者団の質問に返答を避けた。党内には「外交、内政両面で、さらに活発に動くに違いない」との見方がある。

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