大津事故 車が突っ込み園児2人死亡、園長号泣

[ 2019年5月8日 19:44 ]

抱えられて会見場を後にするレイモンド淡海保育園の若松ひろみ園長
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 滋賀県大津市大萱6丁目の交差点で8日午前10時15分ごろ、車2台の衝突事故があり、弾みで1台が2~3歳の保育園児13人と保育士3人の計16人の列に突っ込んだ。滋賀県大津署によると、保育士ら計15人が病院に搬送され、2歳の園児が死亡。ほかにも4人の重傷者を含む多数が負傷する大惨事となった。

 事故は、琵琶湖東岸を南北に走る道路の交差点で発生した。大津署などによると、交差点を右折しようとしていたグレーの乗用車と直進していた白い軽自動車が衝突。そのはずみで軽自動車が信号待ちをしていた園児らの列に突っ込んだ。

 事故に巻き込まれたのは、現場から約200メートル南にある「レイモンド淡海保育園」の2歳児クラス・うさぎ組の園児ら。大津市の伊藤雅宮ちゃん(2)と原田優衣ちゃん(2)が亡くなった。同園の向かいに広がる琵琶湖周辺の散歩に向かう途中だった。

 大津市内で会見した同園の若松ひろみ園長は、亡くなった園児について「とても素直で笑顔を絶やさない子。“園長先生”と言ってくれていた」と、憔悴しきった表情で声を絞り出したが、「すみません、何も言えないです…」と号泣した。

 さらに、散歩前の園児らの様子を聞かれると、「いつもと変わらず出て行きました」と話した後、机に突っ伏し、声を上げて泣き崩れた。園児らは花に水をあげた後、元気な様子で10時過ぎに同園を出発したという。

 同席した保育園を運営する社会福祉法人「檸檬会」の前田効多郎理事長は、「亡くなられた園児の未来を思うと残念でならない」と述べた。園長や同会によると、散歩は日常的に行われており、保育士が隊列の先頭、中ごろ、最後尾に付き、車道に寄らないよう歩くという。この日のコースも、決まった6つルートのうちの1つで、安全点検も行われていた。9日は休園とし、今後は散歩も自粛するとした。

 大津署は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、乗用車を運転していた同市の無職、新立文子容疑者(52)と、軽自動車を運転していた同市の無職、下山真子容疑者(62)の2人を現行犯逮捕。ともに容疑を認めている。

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