神保町早くも“競走曲” 東京五輪マラソン 6時スタート発表に開店時間前倒しも

[ 2019年4月18日 05:30 ]

 2020年東京五輪の男女マラソンが暑さ対策で午前6時スタートと正式発表されてから一夜明けた17日、絶好の観戦スポットとなる千代田区神保町の各商店は、開店時間を早めるなどの応援企画の検討を始めた。

 走路がT字状に組まれる神保町交差点は、日本橋とともに42・195キロのコースで選手が3度通過。レースを存分に楽しめるスポットとして注目されている。男女とも日曜開催。大会最終日8月9日の男子では、トップ集団の予想通過時刻は(1)午前6時22分、(2)7時33分、(3)同45分ごろになる。

 靖国通りの南側に位置し、大小さまざまな書店が多数並ぶ通神商栄会では、すでに観客向けミストシャワーを独自に2カ所設置することを決定。同会会長代理の纐纈(こうけつ)公夫さん(80)は「私たちは常識と思っていても、全国には神保町が書店の街と知らない方もたくさんいる」と街をPRする絶好の機会と捉えている。

 書店など各店舗の営業開始を早めるのは実際は難しいとしながら「近隣小学校の太鼓チームの演奏など、何らかの応援を考えたい」と前向き。「チケットなしで3度も見られるのはありがたい」と大歓迎だ。

 同じく神保町に軒を連ねるスポーツ用品店も、熱気を商機に変えようと頭をひねる。靖国通りに店舗を構えるスーパースポーツゼビオの広報担当者は「せっかくスポーツを扱う店なので」と、開始時刻に合わせた開店を検討。観客向けにトイレを開放する考えもあるといい「ついでにランニング用品も見てもらえれば」と期待している。

 ランニンググッズも扱う登山用品店さかいやスポーツの担当者は「開店を1時間早めるくらいで考えていたけど、6時となると…」と苦笑い。ただ「開店できなくても応援メッセージの掲出など、何らかの形で盛り上げたい」と“参戦”に前向きだ。

 《折り返し地点浅草「朝早い方が助かる」》15キロ付近で折り返し地点となる観光地の浅草では、午前6時スタートを歓迎する声も上がっている。男子先頭集団は午前6時45分ごろ到着する見込み。浅草は元々観光客が多く、過去の東京マラソンでは観戦客で人の流れが止まり、売り上げが半分以下になる店舗もあったという。ある商店会の幹部は「その意味では朝早い方が助かる。自宅の窓から観戦します」と話した。

 《終電の繰り下げ、JR東20年春発表》午前6時号砲のマラソンは、観客がスタート地点の新国立競技場に公共交通機関でたどり着けるのかという問題もある。JR東日本は「終電の繰り下げについては都から話があり、今後検討し、具体的には2020年春に発表です。始発についても今後検討するでしょう」とした。東京メトロでは「現段階で列車の増発と終電の繰り下げは決定しています。始発についても検討するが、具体的にはお答えできません」とした。

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