東京五輪野球・ソフト会場の球場周辺 クマ出没注意 16年度以降の目撃47件 

[ 2019年3月17日 05:30 ]

ツキノワグマ
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 2020年東京五輪で野球・ソフトボールの試合会場となる福島県営あづま球場(福島市)周辺で、16年度以降の3年間にクマの目撃情報が47件に上ることが16日、分かった。開幕戦が予定される7月にも目撃されており、国内外から訪れる観戦者の安全確保へ対策が求められる。

 あづま球場は陸上競技場なども含む「あづま総合運動公園」の中にあり、東吾妻山(1974メートル)の近くに位置する。南側には河川敷が広がり、野生動物が隠れやすいやぶが生い茂り、クマなどの移動経路に適した環境だ。県の担当者は「公園が山と市街地の境界にあり、餌を求めてさまよううちに出没しているのではないか」と話している。

 市によると、球場周辺の3つの地区での目撃情報は16年度が22件、17年度12件、18年度13件で、時期は5~11月。そのうち5件はケガ人こそいなかったものの、運動公園内で確認されている。

 目撃されているのはツキノワグマとみられる。日本ツキノワグマ研究所の米田一彦代表によると「福島県は会津地方を中心にクマが多い。出没は6月と10月がピークだが、夏も油断はできない」という。クマは通常7、8月は活動的ではないと言われているが、昨年は同時期に公園周辺で目撃例があった。あづま球場では開会式2日前の20年7月22日、全競技の先陣を切って開幕戦が行われるソフトボールの試合があり、野球も同29日に開幕戦が行われる予定になっている。野球で出場が有力視されるキューバやプエルトリコはクマになじみがない。米田氏は「クマが危険だと知らないかもしれない。注意喚起が必要」とした。

 ツキノワグマは雑食とされてきたが「ここ20年でシカが爆発的に増加したことで、クマの肉食傾向が強まっている」と米田氏は言う。

 県は、家庭ごみやペットフードを放置しないなど、クマを寄せ付けないための対策を求めるチラシを今月下旬にも球場周辺の住民らに配布。今後さらなる対策を検討する方針だ。

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