ゴーン被告 変装保釈舞台裏判明、軽ワゴン運転手ら語る極秘プラン

[ 2019年3月8日 05:30 ]

保釈され、作業員姿で東京拘置所を出るカルロス・ゴーン被告(撮影・郡司 修)
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 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)による前代未聞の“変装保釈劇”から一夜明けた7日、その舞台裏が判明した。ゴーン被告が乗った軽ワゴンを運転していた男性、ゴーン被告が着ていた作業着を提供した会社の関係者がスポニチ本紙取材に内幕を証言。極秘の脱出プランだったことが浮かび上がった。

 スズキの軽ワゴン・エブリイを運転していたのは、埼玉県内にある塗装会社の男性従業員。6日午前9時ごろ、男性の元に知り合いの建設会社社長から連絡が入った。「現場を案内するから来てくれ」。通常の仕事でもよくあるやりとりで、男性は不審には思わなかったという。

 機材や脚立を乗せ、社長の道案内で車を走らせた。しばらくして見えてきたのは東京拘置所(東京都葛飾区)。「え?ここ入っていいんですか?という感じでした」。訳が分からぬまま運転。弁護士と思われる人物と会ったが、ゴーン被告を乗せるとは明かされなかった。後部座席から英語の会話が聞こえてきた。「あれ?と思って見たら、車の後ろをバイクが追い掛けてきて上空にはヘリ。ゴーンさんなのか…と理解した」。ゴーン被告を乗せてからもなお、その素性を明かさない極秘プランだった。

 ゴーン被告は、共に作業員の変装をした女性弁護士と小声でさかんに会話していたという。

 この車とゴーン被告が着ていた作業着を手配したのは、埼玉県内の建設会社だった。実は弁護団の一人、高野隆弁護士が同社の顧客だった。午前8時ごろ、社長の元に高野弁護士から「作業着を上下3着持って東京に来てほしい」との依頼があった。LL2着とL1着を用意。黄色い反射テープも会社のものだった。社長は軽ワゴンに同乗。「知り合いに頼まれたから協力した。いまだに何が起こったのかよく分からない」。謝礼などはもらっておらず、いまだにゴーン被告であったことも説明されていないという。

 「N」のロゴが入った水色のキャップは埼玉県内の鉄道車両整備会社のものだった。同社によるとゴーン被告や日産と取引したことはなく、キャップは3年前まで社員や業務委託先に配布していたという。担当者は「許可もなく使われて対応に苦慮している。テレビで見て本当にびっくりした。状況がのみ込めなかった」と困惑した。

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