拉致被害者田中実さんに妻子 平壌で生活、帰国意思なし

[ 2019年2月16日 05:30 ]

 北朝鮮による日本人拉致問題を巡り、政府が被害者に認定している神戸市の元ラーメン店店員田中実さん=失踪当時(28)=が結婚し平壌で妻子と共に生活していると、北朝鮮が日本側に伝えていたことが15日、分かった。2014年以降の両国の接触で複数回、伝えてきた。日本政府関係者が明らかにした。

 政府が「拉致の可能性を排除できない」としている田中さんと同じラーメン店の店員だった金田龍光さん=同(26)=にも「妻子がいる」と伝達。田中さんと金田さんの帰国意思は「ない」と説明した。日本側は2人と面会していない。

 米国との関係改善を優先する北朝鮮は、拉致問題について「解決済み」と再三訴えており、進展は厳しい情勢。金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談を模索する安倍晋三首相が、どう打開策を打ち出すかが問われている。

 田中さんは1978年に成田空港からウィーンに向け出国後、行方不明になり2005年に拉致被害者に追加認定。金田さんは79年に消息を絶ったが、出国記録などが確認されず、拉致被害者認定されていない。

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