三浦雄一郎さん 南米最高峰登頂断念も下山後再挑戦意欲

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冒険家三浦雄一郎さん(86)がアルゼンチン西部にある南米大陸最高峰アコンカグア(6959メートル)への登頂を断念したことが21日、明らかになった。同行した医師が判断。体調に問題はなく、既に下山した。三浦さんは事務所への電話で「頂上まで行けるという自信があったが、医師の判断に従うことにした」と話したほか、下山後には「“またトライしたい”という意欲が湧いてきた」と再挑戦の意向を示したという。
現地時間10日に標高4200メートル付近から登山を始め、6000メートルにあるキャンプ地に到着。天候待ちしていた2日間にわたり様子を見ていた同行の大城和恵医師が「息苦しそうだ」と判断。空気の薄い高所での活動は、心不全を起こす危険がある上に、山頂付近は23日まで荒天が続く見通しだったことからドクターストップとなった。
大城医師は電話で「この標高は生物学的に86歳の限界だ。よく頑張ったが、生きて帰るために下りる判断をした」と説明。次男豪太さん(49)も「肉体的に厳しいように見えた」と話したという。
三浦さんは持病で不整脈を抱えていた。所属事務所によると、2014年までに心臓を7回手術。さらに現在は血管の狭さくがあり、80歳でエベレストを登頂した時よりも心臓の機能が6割程度に低下していた。
三浦さんは大城医師と共にヘリコプターを使うなどして下山、アルゼンチンの都市メンドサに滞在。当初31日に帰国する予定だったが早まる可能性がある。事務所で長女恵美里さん(58)は「本人は登るつもりでいたので悔しいと思う」と話している。
一方、他のメンバーは現地時間21日未明、山頂に向けてアタックを開始。豪太さんは「父の思いも一緒に」と三浦さんの帽子やサングラス、ザックを身に着けて午前11時すぎに登頂に成功した。三浦さんが計画していた山頂付近でのスキー滑降も検討している。
▼アコンカグア 南米大陸の最高峰で、標高は6959メートル。アンデス山脈にあり、山頂はチリ国境付近のアルゼンチン領に位置する。7大陸最高峰の中で、世界最高峰エベレストの8848メートルに次ぐ高さ。1897年に英国の登山隊のメンバーが初登頂。日本人としては1953年に早稲田大の登山隊が初めて登頂した。
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