映画の舞台が台風で深刻被害 吉永小百合「何とか修復を」

[ 2018年12月11日 05:30 ]

映画「ふしぎな岬の物語」のロケ地「岬カフェ」の崩落現場
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 女優の吉永小百合(73)が主演した2014年公開の映画「ふしぎな岬の物語」(監督成島出)のロケが行われた千葉県鋸南町の明鐘(みょうがね)岬前の海岸線の崖が昨年と今年の台風で深刻な被害を受けていたことが10日、分かった。「自然の災害とはいえ、何とか修復できないものでしょうか」と吉永も胸を痛めている。

 ここ数年、集中豪雨や地震が相次ぎ、日本列島も悲鳴を上げているが、こんなところにも影響が出ていた。

 映画「ふしぎな岬の物語」は、明鐘岬の先端にある「音楽と珈琲(コーヒー)の店 岬」をモデルに、ここに集う人々の泣き笑いを描き、店主を吉永が演じた。

 実際の撮影も同所で行われたが、「岬」の眼前には海が広がり、晴れた日には富士山も望める絶景ポイント。小説や映画効果もあって観光名所化している。1月でオープンから丸41年になるが、同店店主の玉木節子さんが被害状況を語る。

 「昨年10月23日に台風21号の直撃を受け、まず前の崖がえぐれました。6日後にドーンという物凄い音とともに崩れてしまい…」

 40年の間に何度も台風は経験してきたが、車1台は優に通れる道路が崩落したのは初めて。今年9月の台風でも、おいのキャンピングカーが転覆した。

 そんな状況の中、節子さんは安全を確保しながら営業を続けているが、修復への道のりは険しい。崩落した道は1934年まで国道で、その後に県道になり、現在は道路認定を外されている。行政の腰が重い理由はここにあるが、一日も早く補修工事が行われてほしいというのが願いだ。

 吉永の心配も募る。「海と夕陽(ゆうひ)と富士山のある、あの場所でまたロケをしたい。映画を作りたい。美味(おい)しいコーヒーを飲みたいと、切望しています」とコメントを寄せた。

 「無理強いはしたくない」と、節子さんはインターネットを使って惨状を訴えるわけでもなく、「賛同してくれる人がいれば」と地道に署名活動を展開中。ある程度の数になれば、千葉県の森田健作知事に届ける予定だ。

 ▽「ふしぎな岬の物語」 船橋市在住の作家、森沢明夫氏の小説「虹の岬の喫茶店」(幻冬舎)を成島出監督が映画化。吉永はじめ、阿部寛、笑福亭鶴瓶、竹内結子らが出演した。第38回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞。吉永のフランス語のあいさつも話題を呼んだ。

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