豊洲市場 開場いきなり混乱 渋滞、ターレ出火、空調不良…それでも活況の競り!!

[ 2018年10月12日 05:30 ]

開場した豊洲市場で行われた生マグロの競り
Photo By 共同

 東京都中央区の築地市場から移転した豊洲市場(江東区)が11日、開場し、初日の取引を終えた。競りは変わらぬ活気の中で行われ、関係者は安心した表情を見せた。一方で、運搬車ターレの火災や接触事故などの混乱があったほか、懸念されていた周辺道路が渋滞といった課題も浮き彫りになった。業者や買い物客が慣れるのは時間がかかりそうだ。

 市場初の競りを前に、緑の床に並べられたマグロは生と冷凍を合わせて1733匹。手かぎとメモを持った仲卸業者が、厳しい目で一本一本見て回った。午前5時半すぎ、競り場に開始を告げるハンドベルの音が響くと、マグロの競りがスタート。築地と変わらぬ活気が場内に広がった。

 最も高値が付いたマグロは青森県三厩(みんまや)産(214キロ)の428万円。ほかには北海道・浜中産の生ウニが1箱約20万円の「ご祝儀相場」で取引された。都によると、記録が残る中で最高額。豊洲市場協会の伊藤裕康会長は「思った以上に順調」とホッとした表情を見せた。

 ただ、あちこちで混乱も見られた。周辺の道路は未明から混雑。午前8時ごろから昼すぎまで、場内に晴海通りの混雑や迂回(うかい)を求める放送が繰り返し流れた。

 場内も一部で渋滞。八王子市で、寿司店を営む男性(40)は、仲卸業者に注文していた魚が渋滞に伴う混乱で予定通りに準備されず、飲食店舗で時間をつぶしたといい「しばらくは仕方ないのかな」と疲れた表情を見せた。マグロ仲卸「鈴与」の生田與克さん(56)は「誘導側も混乱している。晴海通りの渋滞も含め、正しい道を覚えれば、緩和されるはず」と期待する。

 開場直後の午前2時55分ごろには、ターレから出火したと119番があった。ターレ1台が燃え、約30分後に消し止められた。ケガ人はいなかった。午前4時半ごろには、60代の女性がターレに挟まれて負傷する事故も起きた。場内の経路や動線に慣れるまで、混乱は続きそうだ。

 マグロ競り場が期待通りの温度にならなかったのも不安材料。室温設定は10・5度まで下げられるが、この日は14度にとどまった。伊藤会長は「(送風)ファンの問題」とした。

 ある業者は「温度と風の問題が重なると魚が傷む可能性がある」と指摘する。最新設備で温度と衛生管理ができるとうたってきただけに、一刻も早い解決が求められる。ただ、難しい問題ではないという。「幾つか問題は起きたが、初期トラブルはつきもの。慣れれば対応できる」と語気を強めた。

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