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お手柄!!78歳のスーパーじいちゃん 捜索からわずか30分

不明2歳児発見

藤本理稀ちゃんの発見現場で、当時の状況を説明する尾畠春夫さん
Photo By 共同

 「小さな命が助かって良かった。それだけです」――。藤本理稀ちゃんを発見して涙ぐんだ尾畠春夫さんは、災害や困っている人がいれば全国各地に駆けつける“スーパーボランティアじいちゃん”だった。

 40歳から登山を始め北アルプスや富士山に登った。66歳になった2006年、家業の鮮魚店を閉じたことをきっかけに徒歩で日本縦断の旅に出た。鹿児島県の最南端・佐多岬を出発し、約3カ月かけて北海道の最北端・宗谷岬に到達した。

 20年以上前から地元大分県の由布岳の登山道整備などを行っており同時にボランティア活動を開始。07年の新潟中越沖地震や11年新燃岳噴火災害などでも現地に足を運んだ。大分県日出町の広報誌には「今の自分があるのは周りの人のおかげ、困っている人がいれば手をさしのべるのが当たり前」と語る尾畠さんの記事が掲載されている。

 東日本大震災では、日本縦断の際に世話になったという宮城県南三陸町に駆けつけた。がれきの中から思い出の写真などを見つけ被災者の元に戻す「思い出探し隊」の隊長も務め延べ500日にわたり活動。ボランティアの信念は「助けてやるではなく手伝わせてくれますか」。自立を基本に、自身の食料や着替えを車に積みガソリン不足を考慮し自転車も載せて行く。今年も6月の大阪北部地震、先月の西日本豪雨では広島県呉市に出向いた。

 共に活動した南三陸町のボランティア関係者は「ニュースを聞いて、尾畠さんなら(発見は可能)」と確信したという。「“習うより慣れろ”で経験を積み重ねてきた人。震災後も適切な判断で周囲を導いてくれた」と振り返った。人柄は「とても気さくで涙もろい」という。16年12月、大分県佐伯市で2歳女児が行方不明になった際も捜索に参加。女児は無事に保護された。

 尾畠さんにはこの日、地元警察署から感謝状が贈られた。「人の命より重いものはない。体が元気なうちは、まだまだ世の中のために働きたい」と日焼けした顔で語った。

 《捜索は通常、警察や消防の“業務”》尾畠さんは個人でボランティアとして捜索活動に参加していた。ボランティアに関する情報を発信する「全国社会福祉協議会」(東京)ではこの日、「被災地でボランティア活動する尾畠さんを見かけた」と話す人もいたという。

 同協議会によると、災害などが起きた際のボランティアの主な活動は、住宅復旧の手伝いが多いという。豪雨災害の際には、住宅に入り込んだ泥をかき出したり、不要品の片付けなどから始まり、次第に住民の困り事や心配事の相談にのり、解決するなど「被災者のニーズに合わせ内容は変化していく」(同協議会)。

 土砂崩れなどでの行方不明者らの捜索は警察、消防などが行っており、一般的にはボランティアが行うケースはないという。

[ 2018年8月16日 05:30 ]

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