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石破氏 10日総裁選出馬表明も…焦点既に「安倍3選」後の人事

石破派の会合であいさつする自民党の石破元幹事長=9日午後、国会
Photo By 共同

 自民党の石破茂元幹事長は10日、総裁選への立候補を正式表明する。一方、石原派(12人)は9日、3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)支持の方針を決定。ほぼ一致して石破氏支持に回る可能性もあった竹下派(55人)は衆参で対応を分け、事実上の自主投票にすることを正式決定した。これで党内7派閥のうち5派閥が首相を支援。関心事は既に「安倍3選」後の人事に移っている。

 2012年以来6年ぶりの総裁選出馬となる石破氏は、9日の石破派(20人)会合で「明日、総裁選に向けての私の思いを申し上げたい」と言明。「総裁選びは首相選びだ。党員や国民に憲法や安全保障、経済政策などでどんな考えを持っているか、理解してもらう努力が必要だ」と決意表明した。野田聖子総務相の推薦人集めが難航しており、首相との一騎打ちの公算が大きくなっている。

 情勢は苦しい。第3派閥の竹下派がこの日、事実上の自主投票を決定。衆院側(34人)の大半が首相、参院側(21人)の大半が石破氏の支持に回るとみられ、石破氏支持は無派閥議員を含め45人前後にとどまっている。

 一方、首相支持は、細田派、麻生派、岸田派、二階派、石原派、竹下派の衆院側の大半、無派閥議員の一部で、国会議員票(405人)の約8割に達した。9日には二階派が選挙対策本部を設置。12年総裁選で石破氏の後塵(こうじん)を拝した地方票でも圧倒しようともくろむ。首相は今月下旬に正式に出馬表明する見通し。総裁選は「9月7日告示―同20日投開票」の予定で、余裕からか「出馬表明は9月に入ってからでもいい」との声まで出始めている。

 こうした情勢から、党内の関心事は総裁選直後に想定される内閣改造・党役員人事に移っている。森友・加計問題の中でも一貫して首相を支持してきた細田、麻生、二階3派が優遇されるのは確実視されている。

 これに対し、7月24日に首相支持を表明した岸田派に関しては「遅きに失した」との声が永田町関係者から漏れる。1年前の人事で岸田派は全派閥最多の4人が入閣。岸田氏も党政調会長に就任し存在感を強めるなど厚遇された。それが支持遅れによって、同関係者は「政調会長の続投はないとみられていて、総務会長への“降格”もささやかれている」と冷遇される可能性を指摘した。

 石破氏支持の衆参一本化を竹下派が断念した背景にも「首相に対抗すれば人事で冷遇される」という不安があった。首相は「終わったらみんなで挙党一致体制をつくっていく」とするが、党内の疑心は深まっている。

 ▽自民党総裁選の仕組み 立候補には党所属国会議員20人の推薦が必要。党員・党友の地方票と国会議員票の合計で争われ、過半数を得れば当選となる。地方票の比重を高めるため、14年に300票から所属国会議員と同数(現在405票)に変えた。配分も全国の合計得票数に応じたドント方式(得票数を整数で割った「商」が大きい順に票を割り当てる方式)に改定。過半数に達する候補がいなければ、上位2人で決選投票となる。決選投票も地方票が反映されるようになり、都道府県ごとに1票を配分し、票が多かった候補に加算される。

[ 2018年8月10日 05:30 ]

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