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史上初米朝首脳会談で声明に署名 正恩氏、完全非核化約束 米、北朝鮮の安全保証

会談で握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領(AP)
Photo By AP

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は12日、シンガポール南部セントーサ島のカペラホテルで会談した。米朝首脳会談は史上初。両首脳は会談後「シンガポール共同声明」に署名した。正恩氏は共同声明で、4月末の南北首脳会談の板門店宣言を再確認し「朝鮮半島の完全非核化」を約束、トランプ氏は北朝鮮に安全の保証を与えると確約した。

 トランプ氏は記者会見で、日本人拉致問題を会談で提起したと明らかにしたが、共同声明には盛り込まれなかった。米韓合同軍事演習を中止する意向も表明、適切な時期の訪朝に意欲を示し、正恩氏をワシントンのホワイトハウスに招待する考えを表明した。

 両首脳は会談で、米朝関係改善に強い意欲を示した。トランプ氏は「過去とは異なる米朝関係に向かう」と述べ、正恩氏と「特別な絆を築いた」と強調。朝鮮半島に残る冷戦構造の終焉につながる可能性があり、北東アジアの国際環境は重大な転換点を迎えた。

 トランプ氏は北朝鮮の非核化プロセスが迅速に始まるとしたが、共同声明には米側が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の文言は盛り込まれなかった。トランプ氏は会見で完全非核化には技術的に長い時間がかかるとした。

 対北朝鮮制裁は当面維持するとしたが、北朝鮮の核兵器の脅威がなくなれば解除すると語った。トランプ氏によると、正恩氏はミサイルのエンジン実験場を近く破壊すると約束した。

 米韓合同軍事演習については「挑発的」として、中止により多額の費用を節約できると説明。在韓米軍を将来的に縮小したり撤収したりする可能性にも言及した。

 共同声明で、両首脳は朝鮮戦争の戦没米兵の遺骨収集で協力することを確認した。合意事項の履行に向け、できる限り早期に高官級協議を開く。

 正恩氏は署名式で共同声明を「新たな出発を知らせる歴史的な文書」と指摘。トランプ氏に謝意を示し「世界は恐らく重大な変化を見ることになるだろう」と予測した。

 両首脳は握手後、通訳を交えた一対一の会談に。正恩氏は冒頭、足かせとなる過去があったが「全てを克服してここまで来た」と述べた。約40分間の一対一の会談後、ポンペオ米国務長官、北朝鮮の金英哲党副委員長らを加えた拡大協議を実施し、昼食会も開いた。

[ 2018年6月12日 19:37 ]

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