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新幹線3人殺傷 無言、無表情、男性に馬乗りで何度も切り付け

神奈川県警小田原署を出る容疑者の男を乗せた車
Photo By 共同

 神奈川県内を走行中の東海道新幹線内で乗客の男女3人が男に刃物で殺傷された事件で、死亡した男性(38)が最初に襲われた女性をかばって犠牲になったことが10日、分かった。男性は兵庫県尼崎市の会社員梅田耕太郎さん。神奈川県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された自称愛知県の無職の男(22)は、梅田さんが無抵抗になってからも馬乗りになって何度も切り付けていた。

 土曜夜、新大阪行き終電となる「のぞみ265号」。ディズニーランドのアクセサリーを身に着けた乗客や、日産スタジアム(横浜市)で行われた韓国人デュオ「東方神起」の公演帰りの女性らで混雑していた車内が恐怖に包まれた。

 午後9時42分に新横浜駅を出発して約3分後。「キャー!」。16両編成の後ろから5両目となる12号車(全席指定席)後方で女性の悲鳴が響いた。男が何の前触れもなく、なたのような刃物をリュックから取り出し、隣の座席の女性に振りかざした。この女性はしゃがみこむようにして逃げたが、肩を切られた。通路を挟んで隣だった女性も驚いて逃げ出したが背中などを切られた。

 2列後ろの最後列に座っていた梅田さんが騒ぎに気付いて止めに入り、車両中央付近でもみ合いになった。乗客の一人は「(梅田さんは)女性を助けようとしてターゲットになった」と話した。

 緊急停止した小田原駅で署員が乗り込むと、血まみれで倒れていた梅田さんに男が馬乗りになっていた。同じ車両に乗っていた都内在住の稲本義彦さん(55)は「男は無言のまま表情も変えず、無抵抗の梅田さんに何度も刃物をゆっくりと振り下ろしていた」と証言。別の乗客によると、男はシャツを血に染めたまま、10分ほど切りつけ続けた。刃物の刃渡りは20センチ以上あったという。

 梅田さんは首に深い傷を負っており、これが致命傷になったとみられる。胸や肩などにも多数の切り傷があった。署員が「立ちなさい」と言うと、男は抵抗せず、無言のまま連行された。

 男は東京―名古屋間の自由席券を持ち東京駅から乗車。空いていた指定席に勝手に座ったとみられる。女性2人は新横浜から乗車した。なたのような刃物以外に、ナイフのようなもの1本が押収され、男は「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と供述している。

 県警によると、女性2人は26歳と27歳で、頭や腹などを切られたがいずれも軽傷で、命に別条はない。男と被害者らの間にトラブルはなく、県警は乗客を無差別的に狙い、かばった梅田さんを殺害したとみて詳しい状況を捜査している。11日に容疑を殺人に切り替えて、送検する。

 《焼身自殺巻き添えも同じ区間、1時間超ノンストップ狙う?》東海道新幹線では2015年6月、新横浜―小田原間を走行していた東京発新大阪行きのぞみ225号の車内で男が焼身自殺。巻き込まれた乗客1人が死亡する事件があった。今回の事件が起きたのも新横浜―小田原間。のぞみは新横浜駅出発後、次の名古屋駅まで約1時間15分もの間、ノンストップになる。鉄道関係者は「長時間にわたって逃げ場がなくなる時間帯を狙われたのでは」と推測した。

[ 2018年6月11日 05:30 ]

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