PR:

【イマドキの気になる現場】企画、アイデア青天井…青空の下で仕事

テント内の円卓でミーティングする8人のグループ。昼食からスタートしたが、いつしか表情も真剣に
Photo By スポニチ

 インターネット上に情報があふれる時代だからこそ、“行って・見て・触れて”実感できることもある。今回は、都心のビル街に突如現れた「テント」。中では、スーツ姿の男女がパソコンを開いている。実はこれ、会議室を飛び出して屋外で仕事をこなす「アウトドアオフィス」。各地で多くの人を集めている体験イベントを取材した。

 爽やかな風が吹き抜ける初夏の平日、緑に囲まれたエリアでテントの中やたき火用のテーブルを囲んでランチを取り、談笑する人たちがいる。どこかのキャンプ場かレジャー施設かと思いきや、ここは東京のビジネス街、丸の内のど真ん中。彼らは余暇を楽しむレジャー客ではなく、仕事中のビジネスパーソン。「アウトドアオフィス」という、新しいスタイルの仕事空間だ。

 近隣のビルから訪れた会社員8人のグループは、カフェでランチを購入し、公園のベンチに座るかのようにテントの中へ。ランチを頬張りながら楽しそうに過ごしていたが、やがてそれぞれ紙資料やノートPCを開き、ミーティングを始めた。

 どのグループも人々の表情は明るく、誰もがストレスから解放されたよう。大手町のコンサル系企業から立ち寄ったという女性3人組は「テントや植物など、普段仕事中に見えないものが視界に入ってきて新鮮。楽しいアイデアが生まれそう」「数字を使う退屈な会議が逆に向いているかも」と笑顔で語った。

 周囲はひっきりなしに通行人が行き交い、他人の話し声や風の音も聞こえ、決して静かとは言えない環境だ。それでも利用者は「意外と気にならず、話に集中できる」と語った。会議室で無機質な壁と静寂の中にいるより、自然がもたらす適度なノイズが、逆に集中力を持続させてくれるのかもしれない。

 このアウトドアオフィス事業を手掛けるのは、愛知県岡崎市に本拠を置くスノーピークビジネスソリューションズ(SPBS)。今回は5月下旬の2日間限定で、不動産大手の三菱地所が開店したカフェ「Marunouchi Happ.」とコラボし、無料の体験企画を実施した。

 SPBSはアウトドア用品スノーピークの子会社として、アウトドアで働くスタイル推奨を目指し2016年に設立。テントやテーブルの基本セットに、家具や園芸メーカーと提携してオフィス家具、植栽やウッドデッキを組み合わせてラインアップを広げてきた。同社パートナーとして広報を担当する岡部祥司さん(43)は「円形になって座ったり靴を脱ぐことで、より遊びの感覚に近づく。普段は言いにくいことも言える雰囲気になる」と語る。

 政府は16年から一億総活躍社会の実現へ、「働き方改革」を掲げてきた。厚生労働省は「生産性の向上」とともに「意欲・能力を存分に発揮できる環境をつくること」を目標としている。従来のオフィスにとどまらないミーティングスペースの多様化は始まっており、営業前の居酒屋のテーブルやカラオケボックスなど、本来遊びの空間を仕事用に貸し出す事業も次々に生まれている。

 モバイル機器があれば、どこでも自由に仕事ができる「ノマド(遊牧民)ワーク」が浸透。仕事は会社の机でするという常識は、もはや過去のものとなりつつある。青空の下で働けば、気分も爽快。斬新な企画やアイデアも“青天井”で生まれてくるかもしれない。

 《6人用で18万円程度》6人用のテントに木製テーブル、クッション6個の「ラウンジシェルセット」は税別18万4700円。購入して利用する場合はスペースの確保や設置・撤収の手間、屋外なら天候や季節に左右されることも考慮する必要がある。SPBSは名古屋や横浜にショールームを常設、各地で体験会を実施している。

[ 2018年6月4日 05:30 ]

Webtools & Bookmarks

注目
アイテム

ニュース

注目アイテム

スポニチwikiランキング

      人気ニュースランキング(社会)

      ※集計期間:06月24日07時〜08時

      » 続き

      【楽天】オススメアイテム
      クイックアクセス