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北朝鮮、韓国との閣僚級会談ドタキャン 米けん制?駆け引き?

 北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、米韓両空軍の定例の共同訓練を非難し、同日開催予定だった韓国との南北閣僚級会談を中止すると表明した。金桂冠第1外務次官は、米国が一方的に核放棄を強要するなら、6月12日にシンガポールで開催予定の米朝首脳会談に応じるか「再考慮せざるを得ない」との談話を出した。

 閣僚級会談では、4月の南北首脳会談で発表された「板門店宣言」の履行へ、分野別の会談日程や具体策が議論される予定だった。当初、北朝鮮は韓国側の14日開催案に対し、回答を保留。15日午前になって16日の開催を通知していた。ところが開催当日の16日午前0時半ごろ、韓国側に「無期延期」を一方的に通告。まさかのドタキャンとなった。

 朝鮮中央通信は「板門店宣言に対する露骨な挑戦で、朝鮮半島情勢に逆行する故意の軍事挑発だ」と非難。一方、韓国統一省は突然の中止に「遺憾だ。速やかに会談に応じることを求める」との声明を発表した。

 米韓両軍は定例の共同訓練「マックス・サンダー」を11日に始めていた。北朝鮮はそれを知った上で、15日に開催を申し込み、ドタキャンしたことになる。共同訓練がドタキャンの理由としているが、別の意図があるのは明らか。軍事的緊張緩和をうたう南北の合意が、なし崩し的に破られる状況を警戒。韓国にクギを刺す狙いや、米国をけん制する思惑などがありそうで、米朝首脳会談に向けた駆け引きの一環ともみられる。米韓との急速な融和に疑問を持つ軍部などを意識し、金正恩朝鮮労働党委員長が弱腰ではないと示す意図もありそうだ。いずれにしても今回のドタキャンで北朝鮮との交渉が一筋縄ではいかないことが浮き彫りになったのは間違いない。

 【北朝鮮の主な約束ほご】

 ▼援助受けても 1994年10月、それまでの核開発計画を凍結し、軽水炉の提供を受けることで合意。重油や食糧の提供も受けたが、プルトニウム抽出やウラン濃縮を進める。03年に決裂

 ▼他人の骨? 04年12月、拉致被害者横田めぐみさんの遺骨として提供した骨について、日本政府は「別人」と鑑定。北朝鮮側は「本物」と強く反発

 ▼一方的破棄 05年、6カ国協議で核兵器放棄を約束する共同声明採択。寧辺の核施設の一部破壊も、後に合意破棄を一方的に主張

 ▼飲み過ぎ 06年4月、金桂冠外務次官が、都内で自民党山崎拓前副総裁との会談予定をドタキャン。直前に「前夜飲み過ぎて体調不良のため」と連絡

 ▼査察 12年2月、核実験中断と国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れなどに合意したが、4月にミサイル発射。国連の非難声明を受け、合意破棄 =肩書は当時

[ 2018年5月17日 05:30 ]

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