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成人式 晴れ着届かず…レンタル業者「はれのひ」“とんずら”

 成人の日の8日、晴れ着のレンタルや着付け業者「はれのひ」(横浜市中区など)と契約した新成人から「店側と連絡が取れない」などの相談が警察に相次いだ。約300人の新成人がトラブルに遭ったとみられ、着付け会場で私服のまま涙ぐむ女性もいた。東京都八王子市では、松任谷由実(63)の実家「荒井呉服店」が被害者の救済に乗り出した。

 「ハレの日」が「はれのひ」によって台無しになった。

 横浜市の横浜アリーナで開かれた式に出席した複数の新成人によると、はれのひ側から事前に会場近くの新横浜国際ホテルの一室で着付けをすると案内があったが、その会場に購入やレンタルした振り袖は届いておらず、店のスタッフも誰一人待機していなかった。

 大学生の女性(20)はホテル側から事情を聴いて大急ぎで帰宅。母親の着物を借りて式に出席できたものの「20万円以上支払っていた。どうしてこうなったか説明してほしい」と憤った。振り袖を購入し写真の前撮りもした大学生の女性(19)は、昨年12月に届くはずだった前撮りのアルバムが届いておらず「一生に一度なのにショックです」。総額で約60万円を支払い済みの人もいた。

 はれのひは同ホテルで過去3年連続で着付けをしていた実績があったため、同ホテルは「今年も部屋を押さえていた」と話した。昨年12月には代表者が会場の部屋を下見に訪れたが「変わった様子はなかった」という。昨年末の期限までに会場使用料が振り込まれず、5日夜に確認の連絡を取ると、はれのひ側は「大丈夫です」と回答。しかし通常は前日午後10時に衣装を搬入するが、はれのひからは誰も姿を見せず、連絡も取れなくなった。

 8日に着付けを予定していたのは約200人。衣装を持参するなどしていた100人弱は他業者の助力で晴れ着を着られたが、残る約100人は着られなかったとみられる。私服のまま、ぼうぜんと立ち尽くして涙ぐんでいる人も複数いたという。店舗が入居する横浜市の商業施設によると、店は7日からスタッフが不在で責任者と連絡が取れていない。

 八王子店も同様の光景が繰り広げられた。8日、同店舗はもぬけの殻。警視庁八王子署によると、近くの交番には午前4時半ごろから100人程度が相談に訪れた。

 トラブルに遭ったのは合計300人規模。「晴れ着は高校3年の時に2年後を見越して予約するのが一般的」と業界関係者。晴れ着がなく式への出席を取りやめた新成人も多数。来年以降の予約で20万円以上を入金している人もおり、被害者はさらに増えそうだ。

 ≪福岡天神店のみ営業 従業員は無給状態≫「はれのひ」は福岡天神店だけが通常通り営業した。ただ本社の指示はなく、店長は報道陣に対し「従業員はボランティア状態。お嬢さま方を泣かせるわけにはいかない」と話した。社長とは連絡が取れず「かなり電話したが、今年に入って一切(連絡が)ない」と窮状を訴えた。

 ≪全国4店舗 倒産の噂も≫はれのひの公式サイト(現在は削除)によると、正式名称は「はれのひ株式会社」。2008年創業で横浜市中区に本部があり、横浜市、八王子市、つくば市、福岡市に店舗がある。代表取締役は篠崎洋一郎氏。求人サイトの企業情報では資本金1000万円、売上高4億8000万円、従業員は49人。篠崎氏を知る関係者は「経営が悪化しており、今年の早いうちに倒産するという噂は流れていた」と話している。

[ 2018年1月9日 05:30 ]

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