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虚偽通報で無実の男性が警官に射殺される オンライン・ゲームがもたらした悲劇

 米ミズーリ州ウィチタ在住のアンドリュー・フィンチさん(28歳)が29日、勤務歴7年の警察官に自宅で射殺された。発端は警察にかかってきた緊急通報。「父が銃で頭部を撃たれ、母と兄弟にも銃口を突きつけています。犯人は家の中でガソリンをまいて“火をつけるぞ”と言っています」という内容だった。

 これを受けて地元警察が出動。“現場”とされたフィンチさん宅を重装備で取り囲んだ。

 玄関にフィンチさんが出てきたとき、警察官は「手を上にあげてゆっくり動け」と命令。ところがフィンチさんは両手を腰の方に動かしたために「銃を隠し持っている」と判断した警察官が発砲。フィンチさんは病院で死亡した。

 ところがフィンチさんは銃は持っておらず、そもそも通報にあったような状況は皆無。AP通信によれば家族全員が手錠をかけられて裸足で寒い外に追い出されており、母親のリサさんは「何の権利があって発砲したのでしょう?警官は間違った情報を真に受けて私の息子を殺したんです」と涙ながらに怒りを爆発させていた。

 記者会見を行ったウィチタ警察のトロイ・リビングストン署長は今回の通報を、米国社会で問題になっている「スワッティング」と断定。虚偽の通報をして重装備の警察官を何も起っていない場所に急行させるいたずらで、最近ではオンライン・ゲームで負けた相手が嫌がらせで“犯行”におよぶケースが増えていた。

 今回は世界的な人気を誇っている戦闘型ゲーム「コール・オブ・デューティー」で1ドル50セントを掛けて戦っていた2人が口論となり、どちらかが嫌がらせをするために警察に通報したと見られているが、なぜか知らせた住所はオンライン・ゲームとは縁がなかったフィンチさんの自宅。捜査には米連邦捜査局(FBI)も加わっており、発砲した警察官同様に“ゲーマー”に対しても厳しい目が向けられることになりそうだ。

[ 2017年12月30日 12:33 ]

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