セレッソ大阪 サクラ咲ケ

「あちょ」MF田中駿汰「当たり前のことを当たり前にやる」 ピッチでは全員が規律守りチーム好調

[ 2024年4月17日 05:30 ]

C大阪・田中駿汰
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 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回はMF田中駿汰(26)が登場。札幌から移籍した今季はここまで全8試合にアンカーとして先発出場。攻守でフル回転し、首位の原動力となっている。開幕節のFC東京戦で移籍後初ゴールを決めたチームの“心臓”が地元・大阪での悲願達成に向け、思いを語った。

 セレッソファミリーの皆さん、こんにちは。田中駿汰です。

 先日、エープリルフールの企画で、歌手デビューという体(てい)で撮影をしていただきました。皆さんの間で「違う、あちょじゃない」のタイトルを話題にしていただいたみたいですね。僕も秀逸なタイトルをつけるなあ、と思いました(笑い)。1月14日のキックオフイベントで、ニックネーム「あちょ」の由来が「あほ」であることを明かしましたが、響きもかわいらしいですし、気に入っています。札幌時代も公表していましたが、セレッソは「あちょ」をけっこう広めてくれるんですよ。あだ名があるって、呼びやすくていいですよね。スタジアムを回っている時や、公開練習の後など、皆さんにももっと「あちょ」って呼んでほしいと思っています。

 チームは開幕から8戦負けなしで、川崎F戦で首位に立つなど好調ですが、僕自身は最低限の出来です。負けていないですけど、勝ちきれなかった試合も多かった。期待をかけて、オファーを頂いて獲ってもらっているので、自分の力で引き分けを勝ちに持っていけるような試合をつくることで、自分が来たかいがあったと思ってもらえると感じています。まだまだ、もっともっと自分の特長を出していきたいです。

 今年、セレッソの中に入ってみて感じたのは、監督が求めていることを全員が規律を守って、ピッチで表現できるチームだということです。自分勝手なプレーをする選手がいないですし、ミスをしてもすぐに切り替えられる。当たり前のことをやっているだけなんですけど、でも当たり前のことを当たり前にやるというのは、簡単なことではない。ピッチ外ではみんなふざけ合ったりしていますが、ピッチ上ではすごく真剣にやるので、それも好調の要因なのかなと思います。

 サポーターの皆さんには、優勝を期待してもらっているのはすごく感じています。それに応えられるように、僕自身は精いっぱい、チームのために全力でプレーするだけなので、熱い声援をよろしくお願いします。

 ◇田中 駿汰(たなか・しゅんた)1997年(平9)5月26日生まれ、大阪府岸和田市出身の26歳。幼稚園の年中からサッカーを始め、NSC北斗SC、G大阪ジュニアユース、履正社高、大体大を経て20年に札幌入り。4年間センターバックのレギュラーとして活躍し、今季からC大阪に移籍。J1通算142試合出場9得点。国際Aマッチ出場1試合0得点。1メートル83、73キロ。利き足は右。

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