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A代表かU-23代表か

 リオ五輪最終予選の余韻も、そろそろおさまっただろうか。

 五輪代表にまつわる次のテーマは、3月下旬の海外遠征だ。日本代表がW杯ロシア大会2次予選を戦う3月24日、29日とほぼ同じスケジュールで、手倉森誠監督が率いるU-23日本代表は海外遠征を計画している。五輪の出場国か同等のレベルの国と、テストマッチを組むのが理想だ。

 U-23日本代表のなかにも、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の日本代表に招集されてきた選手がいる。すでにスタメン出場を果たしている遠藤航だけでなく、岩波拓也、植田直通、南野拓実、浅野拓磨、久保裕也らが、日本代表に吸い上げられる可能性は否定できない。実戦で起用する前段階として、ハリルホジッチ監督が彼らを間近で見たい、と考えるのは普通のことである。

 自チームの選手が代表へ招集されることについて、手倉森監督は理解を示している。ただ、遠藤らの主力がまとめて抜けてしまうと、せっかくの海外遠征が形骸化する恐れがある。チームのレベルアップというよりも、選手のテスト的要素が強まってしまうだろう。

 翌4月には強化合宿、5月には親善試合とトゥーロン国際大会への参加、6月にも親善試合と、8月のリオ五輪へ受けた強化は切れ目なく組まれている。しかし、5月のトゥーロン国際大会は、日本代表が6月に予定するキリンカップと微妙に日程が重なる。ここでも、U-23世代が手倉森監督のチームではなく、ハリルホジッチ監督のチームに呼ばれる可能性がある。キリンカップはW杯最終予選前最後のテストマッチで、ハリルホジッチ監督は「最終予選の前にチームを固める」と話しているからだ。

 W杯予選は何よりも優先されるが、リオ五輪は出場するだけでいい大会ではない。23歳以下の選手を強化することも、ロシアW杯へつながる。グループステージの3試合だけでなく、ノックアウトステージまで戦くことで、フィジカルとメンタルがさらに磨かれる。

 五輪の最終予選を兼ねたU-23アジア選手権で、日本は6戦全勝で優勝を飾った。しかし、内容でも圧倒したわけではない。リオ五輪へ向けた強化の密度は、ここからさらに濃くしていく必要がある。「日本代表が何よりも優先される」という前提を、柔軟に解釈してもいいはずだ。(戸塚啓=スポーツライター)

[ 2016年2月12日 05:30 ]

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