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意識改革 好ましい変化も違和感

日本代表候補合宿の最終日、「世界基準」をテーマに熱血指導を行ったハリルホジッチ監督
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 好ましい変化ではある。だが、違和感を覚える。

 ハリルホジッチ監督のもとで、日本代表候補が2日間の短期合宿を行なった。メディアで伝えられるキーワードの中心には、「意識改革」があったように見える。W杯ブラジル大会の惨敗とアジアカップの敗退を受け、新監督が多方面にわたって選手を刺激していると伝えられる。

 ザッケローニ監督やアギーレ監督は、日本人は「できる」というスタンスでチーム作りを進めていった。ハリルホジッチ監督は正反対だ。「足りない」ものを指摘するところから、チームを構築している。

 今回のような活動を通して、選手たちが刺激を受けるのは悪いことではない。所属クラブとは違う監督が用意した練習を、いつもとは違う顔ぶれで消化する。それだけで刺激的な時間だ。「あの選手はこういう特徴があると思っていたけれど、実はこういうこともできるんだ」といった気づきも、自らのレベルアップに生かすことができる。
意識改革は、違う。

 W杯ブラジル大会で、自分には何が足りなかったのか。自分と同じポジションの選手は、何ができていなかったのか。コートジボワール、ギリシャ、コロンビアと対戦したあの3試合を材料として、当時の代表選手もそれ以外の選手も、自分を見つめ直したはずである。

 ベスト4以上を逃すのは1996年以来だった1月のアジアカップも、反省材料となったに違いない。

 意識改革を促す大きなきっかけが、この1年以内にふたつもあったのだ。それなのに、ハリルホジッチ監督に指摘されないと、意識を変えられないのだろうか。違和感の原因はそこにあり、物足りなさを覚えるのだ。

 日本代表は「ハリル・ジャパン」と言われるが、ピッチで戦うのは選手だ。ハリルホジッチ監督の働きかけで、意識が変わるようでは困るのである。(戸塚啓=スポーツライター)

[ 2015年5月14日 05:30 ]

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