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川又を手放した新潟 成否は結果が語る

名古屋の入団記者会見でポーズをとるFW川又
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 川又堅碁が新潟から名古屋へ移籍した。

 日本人選手の海外移籍が「挑戦」として各方面から歓迎される一方で、国内移籍にはいまなおうっすらと拒否反応が漂う印象がある。ハメス・ロドリゲスのレアル・マドリード移籍を興味深く見つめる視線が、Jリーガーの国内移籍になると「選手を引き抜いた、引き抜かれた」という視線に変わるところがある。

 残留という選択肢を探ってきた川又からすれば、残念な形での移籍に違いない。だが、昨シーズンのJ1で得点ランキング2位に食い込んだストライカーが、ベンチにも入れずにくすぶっているのだ。興味を示すクラブが現れるのは必然であり、オファーが届けば検討するのがプロフェッショナルである。新天地の名古屋でゴールを量産することに、集中していけばいい。

 それにしても、新潟は思い切った判断を下したものだ。7月中旬のJ1リーグ再開後の結果は──つまり川又が先発から外れて以降は──1勝4敗である。そのうち4試合が無得点で、1―0で勝ったC大阪戦しか得点をあげていない。失点は少ないものの得点が伸び悩んだ中断前の状況は、基本的に改善されていないのだ。

 川又を放出しても、前線のタレントが不足するわけではない。田中達也、岡本英也、鈴木武蔵に加え、スペインでプレーしてきた指宿洋史を獲得した。ただ、U-21日本代表候補の鈴木は、9月開催のアジア大会に招集される可能性がある。一時的とはいえ、FWの選手層が心もとなくなってしまう。

 今シーズンの川又は3ゴールしかあげていないが、それでもレオ・シルバと並ぶチーム内得点王である。彼以外のFWと、プレースタイルが重なるわけでもない。FWがコマ不足に陥るリスクもあるなかで、4月に日本代表候補入りした主砲を手放したのは、やはり「思い切った判断」と言うべきだろう。

 川又だけではない。生え抜きの本間が、J2の栃木へ期限付き移籍した。今シーズンはここまでリーグ戦に出場していないものの、影響力を発揮できる選手だ。チームが好調時ならともかく、順位が下降気味のなかで経験豊富な選手を他クラブへ譲るのは、得策ではない気がする。

 いずれにせよ、成否は結果が語る。名古屋へ移籍した川又だけでなく、彼が去った新潟の今後も気になる。(戸塚啓=スポーツライター)

[ 2014年8月15日 05:30 ]

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