【コラム】木場昌雄

アジアと日本、双方で意識向上…ASEAN若年層はJを目指し、Jクラブは市場として重視

[ 2019年5月17日 05:30 ]

優秀選手を表彰する木場昌雄氏(中央)
Photo By 提供写真

 東南アジアからのJリーガー誕生を目指し活動を続ける中、2014年12月に新たな試みとしてタイ、日本、タイ以外の東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々が参加する国際大会、U14ASEANドリームフットボールトーナメントをタイで開催した。大会ではJリーグのクラブと戦っても見劣りしないばかりか、逆にタイのチームが圧倒する力を見せつける場面もあった。

 個人のスキルや身体的な面でもタイ人選手の能力の高さを改めて確認することができた。過去4大会ともタイのチームが優勝を飾っていることからも、その能力に疑いの余地がないことが分かる。優秀選手は、Jリーグクラブアカデミーの練習に参加し、初年度ガンバ大阪、2年目横浜Fマリノス、3年目FC東京、4年目サンフレッチェ広島で活動。1週間という短期間ではあるが、徐々にその能力を発揮。日本人にはない独特のリズムや間合いで特徴が発揮されていた。

 近年、コンサドーレ札幌のチャナティップ選手を筆頭に、徐々にASEANの選手がJリーグでプレーする機会が増えたことで、ASEANの若年層選手にJリーグを目標とする意識が少しずつではあるが生まれてきている。また、Jリーグ側でもアジアをマーケットとしてとらえ、クラブ単位での指導者派遣やその他交流活動が活発になりつつある。

 ヨーロッパのビッグクラブが数十年前からアジアをマーケットとして行ってきた活動を視野に入れつつ、日本とアジアを結ぶ強固な関係構築のためにも、さらなるアイデアの創出やそれぞれの強みや特徴を理解した上でのプロジェクトを進めていく必要があると感じている。そして、自身の活動を通じてJリーガー誕生へ向けてのアプローチも行っているところである。(木場昌雄氏=Jリーグ・アジアアンバサダー/ Japan Dream Football Association 代表理事)

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