【コラム】木場昌雄

出場枠増加の26年W杯、市場の変化も如実に…日本追い越す?ASEANサッカーの潜在力

[ 2019年6月21日 05:30 ]

ドリームフットボールトーナメント第一回大会で優秀選手となったキティポット・デーンアルン
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 東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々が参加する国際大会・ドリームフットボールトーナメントの第1回大会優秀選手となったキティポット・デーンアルン(19=タイ1部スパンブリー)がタイでプロ契約を勝ち取った。そして、東南アジア選手のJリーガー誕生へのアプローチとして、タイ所属クラブにJリーグクラブとの契約に向けての練習参加を打診、昨年12月にガンバ大阪U―23で実現した。

 最終的に契約には至らなかったが、これまで活動を継続してきたことで、多くの方々からの理解を得ることができ、また、Jリーグでのタイ人選手の活躍もあり、少なからず東南アジア選手に対してのJリーグクラブ関係者の意識にも変化が見られた。また東南アジア選手の側も、かつての日本がそうだったように、経験を積むことで海外へのコンプレックスが解消されつつある。

 次回2022年カタールでのW杯では断念となったが、米国、カナダ、メキシコによる史上初の3カ国共催となる26年大会では、出場枠が48チームに増えることが決まっており、東南アジア諸国からW杯出場を本気で狙える環境がやってくる。東南アジアサッカー市場における変化も如実に表れであろう。もしかすると、東南アジア選手が日本(Jリーグ)を経由せず、直接ヨーロッパでプレーする時代がくるかもしれない。まだ大丈夫とあぐらをかいているうちに、資金力にものを言わせ驚きのスピード感で、あっという間に日本を追い越していく可能性もある。

 現在は日本に対してリスペクトの姿勢が大きい東南アジアに対して、アジアのサッカー界発展のため、日本サッカー界が果たしていかなければならない役割は数多く存在する。このコラムはここで一区切りとするが、自身も微力ながらその一端を担うべく、今後も真摯に東南アジアの人々と向き合っていきたいと考えている。(木場昌雄氏=Jリーグ・アジアアンバサダー/ Japan Dream Football Association 代表理事)

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