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5−3−2で固まりつつ有るオランダ・クーマン新体制

<オランダ・イタリア>親善試合で激しくぶつかり合う両チームの選手
Photo By AP

 6月4日にはイタリア対オランダが行われた。ふたつのサッカー大国、だがともにロシアワールドカップを逃したもの同士の対戦だった。

 結果は1−1。ロナルド・クーマン新体制になってチーム作りを進めているオランダ代表にとっては悪くない結果で終わった。 今回の試合で、クーマン新体制になって4試合目。初戦はイングランドに0−1で黒星、2戦目がポルトガルに3−0で白星、3戦目はスロバキアに1−1。そして今回も1−1だった。

 この間、クーマン監督は様々なテストを繰り返してきた。フォーメーションは5バックで、イングランド戦は5−2−3だったが、その後は5−3−2でほぼ固まりつつ有る。また、メンバーも様々にテストしてきた。今回のイタリア戦でも、直前のスロバキア戦からスタメンを8人変更していた。

 「我々はまだ物事にトライしている」と、クーマン監督はイタリア戦直前にFOXスポーツにコメントした。「前の試合ではボールへのプレッシャーが少なすぎたと思っている。アグレッシブさが少し欠けていた。デ・ローンはそれを持ち込める選手だ。ダフィ・プロパーとはまた違うだろう。フォルマーとワイナルダムがいれば、十分サッカーになる。そこにデ・ローンがアグレッシブさを持ち込み、ボールへのプレッシャーを与える役割を果たす。スロバキア戦で見えたことだ」。

 試合自体は前半イタリアに主導権を握られ、失点。後半になると盛り返して、87分にスティーブン・ベルフハウスのクロスからナサン・アケがヘディングシュートを決めて、1−1の同点になって終わった。

 「前半は何度かやられたが、後半は我々は良いプレーができていた時間帯があった」。主将のフィルジル・ファン・ダイクは中継テレビ局ベロニカ(Veronica)にコメントした。「良かったイタリアに対して引き分けは妥当だ。我々はもっとチャンスもあったが、それは決めることができなかった」。一方、良くなかった前半について「イタリアに多くのスペースを与えた。我々全員が学んでいる部分だ。少し後ろに下がりすぎたし、それは正直にならないといけない。パニックになったからではない。後半は良くなった」と振り返った。

 クーマン監督はイタリア戦後、「前半はまたも良くなかった」とベロニカに語った。「主導権をほとんど握れず、ボールを持っている時も雑だった。イタリアは2つのビッグチャンスがった」。

 一方で、後半は「少なくともより自由になり、イニシアチブを取りだした。ダリル・ヤンマートがポジティブさを持ち込んだと見ている。最終的に、また1−1だったが、妥当だった」。

 クーマン体制が始まって、4試合1勝1敗2分け。素晴らしくはないが、悲観するほどでもない。クーマン監督もチーム作りを進める上でやるべきテストはやってきたという手応えはあるようだ。

 「あなたたちは今回のピリオドが終わって十分な確信は持てないだろう。だが、私はこの先どう物事を進めていくべきかの絵をクリアに持つことができた。どういう? それは9月にわかるだろう。試合が終わった直後に話すのは良くない。まだ十分に議論をする時間が有る。グループをフィックスする方向に働いていきたい。ベースの11人が何なのかクリアにならないといけない」。

 2016年欧州選手権、2018年ワールドカップと、ビッグトーナメント本大会を2大会連続で逃したオランダ代表は、もはや傲慢ではいられない。

 「もちろん、始まったときからすぐに素晴らしくなるとは想像していなかった。たくさんの面で向上しなくてはいけないことはわかっている。でも、それほどネガティブではない」。

 ここまでの4試合で1失点以上していない。5バックで集中力を維持してコレクティブに守るところからオランダ代表はチームビルディングを進めてきている。今や絶対的な存在であり、主将でもあるフィルジル・ファン・ダイクのリーダーシップのもとに、確かな基盤ができつつある。オランダらしい以前のド派手な攻撃サッカーではないことは確かだ。守備的なサッカーと言われればそのとおり。だが、以前のルーズな守備ではもはやトップレベルでは戦えない。

 ワールドカップの参加しないオランダ代表の次の活動は、9月6日、親善試合のペルー戦だ。その3日後に、UEFAネーションズリーグの、オランダにとっての初戦を迎える。相手はフランスだ。(堀秀年=ロッテルダム通信員)

[ 2018年6月8日 12:00 ]

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