【コラム】岩本輝雄

6―0や7―0で勝てるはず

[ 2015年11月20日 05:30 ]

カンボジア戦でドリブル突破を止められる香川(10)
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W杯アジア2次予選E組 日本2―0カンボジア
(11月17日 プノンペン)
 日本代表は11月17日のW杯予選第6戦、アウェーでカンボジアに2-0で勝って首位を守りました。本田が5戦連発、6戦連続無失点といい結果ですが、前半はなかなか先制できずに内容は今ひとつでした。

 ピッチが人工芝でやりにくそうでした。でも、今後も人工芝はあるかもしれないので、選手にはいい経験でした。とはいえ、格下のカンボジアに手こずり、アジアで圧倒的というわけではありません。2次予選で、ホームのカンボジアは気合が入っています。その中で勝ち点3を取りました。前半はいろいろ試しました。後半から柏木を入れて長短織り交ぜたパスで好機を演出し、計算できる選手だということを印象づけました。

 岡崎がイングランドのレスターに移籍した後は、調子よくないのが気になります。宇佐美や原口もせっかくチャンスをもらっているのに機能していませんでした。香川もコンディションが良く、いいのですがうまく機能していませんでした。わたしは今の日本代表で一番大切なのは「香川の使い方」を決めることだと思います。

 いまのままでは香川が生きません。コンディションはいいのに、回りとのコンビネーションもよくなく、ドルトムントのように輝いていません。これは香川1人の問題ではなく、周囲の合わせ方もあります。今後、香川に全て合わせて香川のチームにするのか、そうでないのかそろそろ決める必要があります。

 ドルトムントのようにフィニッシュまで自分で持って行ってこそ彼の怖さが出ます。彼の攻撃力は世界でトップクラスなのに、まだ半分も出ていません。カンボジア戦ではさばいて前に行く、ペナルティーエリア内でのシュートは1~2回しかありませんでした。周囲との連係を高める必要があります。ドルトムントとは求められている役割が違います。回りが香川に合わせるのか、香川が自分を殺してチームとしての役割に徹するのか、選ばせた方がいいでしょう。それができて香川が思い通りに動けば、シンガポールやカンボジアには6―0や7―0で勝てるはずです。(岩本輝雄=元日本代表MF)

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