【コラム】ジローラモ

移籍話にも口を出すイタリアの政治家

[ 2014年8月22日 05:30 ]

 皆さんは元ブラジル代表のMFファルカンを覚えていらっしゃるでしょうか?現役時代にブラジル代表であのジーコらと形成した中盤は黄金のカルテットと言われ、イタリアのローマでも活躍したあのファルカンです。日本では94年に日本代表監督も務めましたね。

 ローマには80年から5年間在籍し、82~83年シーズンにはチームに41年ぶりのリーグ優勝をもたらしました。今回はそのローマ在籍時の話なんですが、あるタイミングでインテル・ミラノへ移籍がほぼ決まっていたんです。当時のローマ会長は知らなかったらしいですが、本人も含め代理人は既に移籍に合意し、仮契約書にもサインしていたようなんですね。

 でも、それを後から知ったローマ会長が、どうにか阻止しようと動いたんです。そこで真っ先に相談したのが、大のローマファンで知られた当時のイタリアのアンドレオッティ首相でした。そしてその結果、何と最終的に移籍は破談になったんです。

 この話は20年以上も内密にされ、公になったのはつい最近のことなんです。日本の皆さんはびっくりするかもしれませんが、イタリアではこのように、移籍だけでなくサッカー界のいろんなことに、政治家が絡むことも決して珍しくありません。各クラブのサポーターも、それぞれ政治思想が違いますからね。(ジローラモ=サッカーコメンテーター)

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