新潟MFシマブク　ベルギー移籍の伊藤涼太郎に勝利で恩返しを

新潟MFシマブク（右）
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　不完全燃焼に終わった3日の湘南戦での悔しさを晴らしたい。10試合ぶりにリーグ戦出場を果たしたMFシマブクだったが「（リードしていたのに）難しい入り方をしちゃって自分の得意な形を出せなかった。悔しさの残る試合だった」。だからこそチャンスのある天皇杯でしっかり結果を残そうと気合十分だ。

　試合前日会見はMF伊藤が後ろで見守っていた。その伊藤をチラ見しながら「湘南戦は涼太郎君がパスを出してくれなかったんで、突破する動きができなかった」と冗談を言ってニヤリ。伊藤とは連日、居残りシュート練習をする仲であり、シマブクが浦和ユース時代にトップチームにいた伊藤とは一緒に練習をしたこともあり、憧れの先輩だった。

　その伊藤がベルギー1部のシントトロイデンに移籍する。「ちょいちょい（移籍）話は聞いていた。毎日、いい刺激をもらっていたし、FKの練習でアドバイスをもらったり、シュートを外したりクロスをミスったときには“もっと自分で行け”って言ってくれたりして」と伊藤の存在の大きさを口にした。伊藤は11日の京都戦が新潟でのラストゲームとなるが「同じポジションをやったりしていたので、涼太郎君が安心して気持ち良く行けるように、結果を出して勝ちたい」と天皇杯の勝利を伊藤への花道とするつもりだ。

　シマブクの武器は切れのあるドリブル突破。「積極的に攻撃を仕掛けてゴールやアシストでしっかりアピールして、今後リーグ戦に絡んでいけるようになりたい」。結果にこだわり、伊藤が安心して後を託せるようにしっかり結果で示す。