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横浜FC加入内定の明大GK遠藤雅己が目指す“父超え”「父のキャリアと戦える舞台に立つことができた」

[ 2022年12月22日 18:45 ]

明大の合同会見に出席したJクラブ内定者の(左から)林、遠藤、木村、福田、桜井、松原
Photo By スポニチ

 明大は22日、Jリーグの各クラブに来季加入が内定している6選手の合同会見を都内で行った。

 横浜FCに加入するGK遠藤雅己は、“父超え”に挑む。

 遠藤の父は1999年に横浜FCで初代主将を務めた元日本代表の遠藤雅大氏(52)。今年の初めまで一般企業への就職を考えていたが、横浜FCとの練習試合がきっかけでオファーに至ったときは、縁を感じずにはいられなかった。

 「父が初代キャプテンをやったチームから声をかけていただいたというのは何かの縁だなと思った。父を超えたいという小さい頃からの夢があったからこそ、オファーをいただいたときには自分はここで挑戦するのが運命というか、そういうふうに導かれてきたのかなと思った」。ギリギリまで一般企業への就職と悩んだが、「小さい頃からの夢ですし、今しか挑戦できないと横浜FCに決めた」と明かした。

 父の雅大氏は順天堂大を経て93年に磐田に加入。横浜FCやヴェルディ川崎などにも所属し、日本代表としては8試合に出場した。00年以降はベルギーに渡り、メヘレン、ラ・ルビエールの2クラブでプレー。その間にベルギーの地で遠藤が誕生した。「小さい頃からサッカーをやってきて、父の偉大さは分かってきているつもり」。その父を超えるためには、反抗する時間など持てなかった。「反発するよりはいいところを吸収して、教えてもらって、親父を見てだめだなと思ったところは反面教師にしつつ成長していくことが大事だと思っていた。それが母の教育だった」と振り返る。

 父からは「自分が正解だと思う方に行け」と自身の意思を尊重されて育った。幼少期はサッカー以外にも、水泳や野球などに励んだ。中学時代にFWからGKに転向。努力と縁があって横浜FCからのオファーをもらい父に報告すると、「おまえが選んだ道ならそこで頑張ってこい」と背中を押してくれたという。

 「今やっと父のキャリアと戦える舞台に立つことができたので、次は戦って越えないといけない」。まずは横浜FCでレギュラーとなり、タイトルをもたらす選手へ。そしていずれは父と同じベルギーでのプレーも夢見る。偉大な父を超える、プロとしてのサッカー人生が幕を開ける。

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2022年12月22日のニュース